かって一度言ったのですが、私論を少々。最近の病態の疫学を見てみれば、昔には考えられぬ分布です。特に生活習慣の変化によると思われる、大腸癌などの癌。それから精神疾患(認知症を含む)。
最後に開業して思ったのですが、専門外ですが軽度認知症(MCI)の患者さんが思ったより遥かに多かった。
確かに診断技術の向上もあるが、それにしても多い。倒れる前には、身近に感じていた。その原因を探る意味で、述べる。慌てて認知度を調べるテストを揃えたりしました。
我々昭和の世代は、戦後~高度成長期を過ごしてきた訳です。そして皆戦後の復興に気がとらわれて、悪い面は目をつむっていた。
どのような事かといえば、「水俣病」や「イタイイタイ病」「四日市喘息」のような「公害」」です。
高濃度の化学?物質の人体への影響は調べてあります。しかし低濃度で長期間の影響は解りません。
最近処理水の海洋投棄以後、日本産海産物の輸入全面禁止をしている国があります。まったく科学的データーを出していませんし、これは多分に政治的ですが、あながち間違いでないかも。
このように原因は意外に自分自身だったり。
先日家内に、「生き返るとしたら、また医者になるか?」と聞かれました。よく考えてみた結果、人の役に立つということは変わらないが、その人相手の仕事はもういい様に思う。
むしろ自然を相手の仕事ー農業や水産業や林業などーが良いような気がした。娘が医師になるときに「あまり勧めない」とも言いました。今医師の働き方改革が言われていますが、私が経験した限りでは生活は、無茶苦茶でした。
ほかの分野でもブラックなのは同じでしょう。もしもそれらが改善されるならば、ひょっとしてまた同じことを考えるかもしれない。