「医者の不養生」とは昔からよく言われている。その中で十分反省している事を述べてみる。大体忙しくて、自分の心配より他人の心配だけしていた。
早飯 早糞 早寝（どこでも寝る）を、美徳としてきた。挙句めちゃくちゃなストレスフルな生活をしてきた。
一つ目は喫煙である。様々な論文によるまでもなく、体にとっては良くない事と十分に分かっていたが、結局のところ止められなかった。一時的に数年やめたけどね。患者さんにはきついことを言って止めさせたけど。そういう意味である患者さんから感謝もされた。
次に食事。早飯をモットーとしていたから、勢い即席（ファーストフードを含め）が多かった。確かにカロリーオーバーだし、塩分も多かったでしょう。若いうちはまだしも、中年以後の体には厳しかったですね。皆さんもカロリーと減塩にはご注意を。
同じことですが十分に休まれず、睡眠も少なかったのも良くなかったですね。
今さがながらこれらの不合理を是正しても遅きに失すると思います。
時々採血をしたり血圧を測ったり、自分なりに気をつけていましたが、やはり脳出血してしまいました。
生命はとりとめたのですが、合併症は醜く大変苦労しました。
何にもまして今まで苦労して獲得してきた、全てのものを失ったのは残念です。
気に入った文言。学生時代バッグの中に必ず入れていたのに、雑記帳があります。思いつくまま散文 詩 和歌などを書いていました。今は散逸してありませんが、その中にはっきりと気に入った文がー「リノスの夭折の慟哭が音楽になった。」というギリシャ神話です。リノスとは背中に蝋で翼をくっつけて、太陽に向かっていくのですが、やがてその熱で溶け、ついに墜死するというギリシャ神話です。