記憶によれば尿は血液中の老廃物を左右の腎臓が毎日1500リットルぐらいろ過し、99%再吸収し残り1%ほど約1.5リットルほどを、尿管を通って膀胱に運び尿道を通って排出されます。
尿道には括約筋があり、膀胱とともに神経支配されています。それは脊髄反射であったり大脳反射(抑制的?)であったりします。
だから尿意を感じたり意思で排尿したりできます。脳卒中や脊損ではこれが出来ません。
男は途中前立腺がありますが尿道が長く括約筋が2か所ありますが、女性は尿道が短く括約筋が1つしかありません。ですから40台の女性の40%ぐらいに失禁の既往があります。
決してめづらしい病気ではありません。恥ずかしいと思い多くの人が受診していません。
そこでどんな種類があるか述べてみます。
1 腹圧性尿失禁
(重い荷物をもちあげたときや咳や走ったりで腹圧をかけた時。女性に多く毎週経験している人は500万人と言われています。骨盤底筋群を鍛えることでましになります。)
2 切迫性尿失禁
(急にしたくなったり(尿意切迫感)します。多くは原因がわからないです。男性では前立腺肥大が多いです。抗コリン薬やβ3作動薬が著効します。)
3 溢流性尿失禁
(自分でしたいのに出ずちょろちょろと漏れるやつです。必ず排尿障害があります。)
4 機能性尿失禁
(排尿機能は正常なのに、運動機能の低下や認知症のためにトイレまで待ったりして出来ない。
各々的確な治療法があります。早めに恥ずかしがらずに泌尿器科に相談を。