リンパ腫 | 脳卒中(脳幹出血)医師 moonkikicocoのブログ

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約72歳。12年ほど前に脳幹出血で倒れました。合併症はたくさんありますが、何とか生きています。つまらないと思うかもしれませんが、愚痴っぽいブログですが、よろしく。

 田舎にいるとき、脱サラで移住してきた人がいました。パン屋をやっていて、私も何度か買いに行きました。ところが張り切ってパンを焼いていたご主人が、急になくなり、その病因がリンパ腫でした。びっくりマークびっくりマーク

 その他にも早期研修医の時に受け持ちのおばあちゃんも同病で早くに亡くなりました。最近近所のおばさんが、同病で病院から見放されたとのこと(在宅を勧められた)。

 このあたりの在宅医は年寄りで、一種無医地区です。そこで「リンパ腫」について一言を。

 リンパ腫とはリンパ組織の細胞のがん化した、血液のがんです。なんといってもその症状は、首や足の付け根のリンパ節のぐりぐりと高熱(盗汗)。びっくりマークびっくりマークびっくりマーク

 分類は昔とはずいぶん変わりました(細かく言えば100種類以上)。以前はホジキンと非ホジキンに分けるくらいでした。理由は治療法があまりなかったせいです。大きく分けて、B-細胞性リンパ腫、T/NK細胞性リンパ腫、とバーキットリンパ腫になります。B-やT・NKは細胞の種類で細かく分かれます。

 治療法は化学療法と放射線療法がメインとなります。病期や病種や全身状況(特に腎臓)で治療方法が決められます。抗がん剤は一般的に、4~5種類です。びっくりマーク

 昔はなかった分子標的薬も適応があれば使います。稀ですが、骨髄移植も行われます。びっくりマーク