走る | 脳卒中(脳幹出血)医師 moonkikicocoのブログ

脳卒中(脳幹出血)医師 moonkikicocoのブログ

約72歳。12年ほど前に脳幹出血で倒れました。合併症はたくさんありますが、何とか生きています。つまらないと思うかもしれませんが、愚痴っぽいブログですが、よろしく。

 考えてみれば、幼少の折から大学卒業まで、運動とりわけ走るという行為は、格段に意識に上らなかった。むしろ人間の基本的な活動の一つと考えていました。30代かな地区の運動会に出て全力疾走したときに、何となく体が浮いている感じがしましたが、体力的に限界だったんでしょう。中年以後、特に就職してから速足は覚えていますが、走ったりはしていません。今は歩くこともできません。しかし心はいつも全力疾走です。時々50歳前後まで現役のアスリートがいますね。うらやましい限りです。

 今年胆摘をした時のエピソード。一本の普通の静脈路だけで麻酔。いわゆる静脈麻酔ですね。痛みも無しにすっと意識を失い、気が付いた時には手術はもう終わり(4,5時間経っていた)。ただ意識が戻った時に、薬で強制されたせいか、非常に眠いのだけど全く寝れないという状態が続きました。しかし数時間もすれば元どうりになりました。

 貧乏ゆすりと昔よく言われていました。足とか手を不規則に収縮させるのです。ちょうど麻痺している左足がそうでした。結果筋肉量が減らず、ポトックスも無効でした。しかし萎縮の程度はそんなにひどくはなりませんでした。代わりに歯をカチカチさせる悪い癖がつきましが、現在矯正中です。なんらかの癖は残るものですね。皆さんにも最低一つはあるでしょう。

 福島第一発電所のドキュメントを見ました。放射能に汚染された森や山里で、木や植物などと土の中や水の中、野生の昆虫や動物の巣や体内の放射物質の経年変化を測り、その生物的効果を調べる地道な研究者の物語です。見ていて思ったのですが、放射能は正しく知り、正しく恐れる事が大事ですね。それと福島事故は過去のものではなく、現在進行形だということです。