エネルギー | 脳卒中(脳幹出血)医師 moonkikicocoのブログ

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約72歳。12年ほど前に脳幹出血で倒れました。合併症はたくさんありますが、何とか生きています。つまらないと思うかもしれませんが、愚痴っぽいブログですが、よろしく。

 我々の体にはどんな具合で、エネルギーが出し入れしているのか、少し考えてみます。相変わらず浅学菲才の文ですから、間違いは、容赦のほどを。

毎日、朝昼晩と食事をしていますね。その口の中から、補うわけですが。哺乳類の人にとって三大栄養分は炭水化物、蛋白、脂肪です。さてこれらの何処にエネルギーがあるのでしょう。炭水化物は糖(グルコースとかしょ糖など)が連なったグリコーゲンですが、その結合部にエネルギーがあるのです。グリコーゲンの量は少なくすぐになくなりますが、一つの臓器がそれのみ栄養源として、使います。それは、(脳)です。よく低血糖で意識を失いますね。ということで脳はある意味贅沢な臓器ですね。 

 次にタンパク質ですが。人間の筋骨格系の基本であり、エネルギーとしてはあまり考えませんね。最近高齢者のサルコペニアとして有名ですね。構造としては、アミノ酸が沢山くっついています。遺伝情報なんかで、沢山作られています。重要なのは、化学反応なんかをほぼ無エネルギーで進めることですね。ー酵素としての働きですね。ー

 最後になりますが、脂質です。ここで一言いっておきます。皆さんはエネルギーの単位をご存じですか。1kgの水を1度Cだけあげるのに1kcal必要です。その他に1Calとか1キロカロリーとか言っていますね。脂質は脂肪酸という物質(炭素と水素が連なったもの)で三次元的に折り重なった形をしています。血液中では、コレステロールや中性脂肪として存在します。コレステロールはホルモンの材料だったり、細胞を形作ったり、中性脂肪は、エネルギー源だったり保温に重要だったり、臓器の固定などに重要ですね。しかし多すぎると動脈硬化の原因となります。ちなみに脂肪は他の炭水化物や蛋白の倍程度のエネルギーを持っています。人間の臓器では、一番貪欲なのは、心臓です。心臓はほぼ全てのエネルギーを脂肪から得ています。

 それら全ての結合エネルギーをいかに使うかですが。実際は呼吸といってやや難しい。(内呼吸とかクレブス回路とかミトコンドリア内膜とか)そこでざっくばらんに述べてみようと思います。三大栄養素のエネルギーは最終的にリン酸の結合に使われることが多い。リンはお墓で言霊として言われたりしますね。

 エネルギーといえば皆さんまずメタボが気になりますね。臍周囲で男85 女90cmという一応の基準があります。しかし腹囲(cm)/身長(cm)が0.5を超えれば、隠れメタボの可能性があります。瘦せていても意外と内臓脂肪が多い人がいますね。だから一日に必要なエネルギーとかダイエットについては高血圧のブログを読んでください。