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翡翠のブログ

日々の徒然をつづっています。コメントは承認後公開させていただきます。

今日も、仕事の合間に本と書類を箱に詰める一日。

待ちに待っていたコミックが届きました。

成田美名子 花よりも花の如く 24巻

 

最終巻です。実は、今回、雑誌の最終話掲載から単行本の発売までが長くて待ちきれなくて、普段はコミック派なのですが、最終話の掲載された2025年4月号を購入してしまったのですが、それでも単行本の発売を待ち望んでいました。(あと、最終話の前の回の話も読みたかったし)。

 

最終巻の最初の話は、道成寺の披きの本番の話。23巻が舞台の開演で終わっていたので、こちらも楽しみにしていました。描かれる「道成寺」の舞台、感慨深かったです。実際の舞台で「道成寺」を観たこともあるのですが、この話を読んで、また実際の舞台でも観たくなりました。

 

最終章のタイトルは、「そして、花よりも花の如く」。2回で掲載されたのかな。前半は雑誌で読んだ回の前の回で、憲人のプロポーズ。

そして最終話。一度雑誌で読んでいても、読み返して、やっぱり良い結末。憲人と葉月が結婚することになったのも、ハッピーエンドなのですが、能自体にも、とても焦点が当てられていた結末でした。

憲人の祖父の泰一先生が憲人に問う「能における「花」とはなんだと想う?」に、「魅力があるということ?」と答える憲人に対し、「舞台を甘く見るなよ」と伝える泰一先生。もちろん、憲人は甘くなんてみている気はないのですが、泰一先生の舞う「朝長」の舞台に、圧倒される憲人。この場面の舞台の絵、すごく良いです。この場面に限らずなのですが、毎回、言葉だけでなく、絵でも本当に伝わるものがある、成田美名子さんの画力がすごいです。そして、「いつか、あの世界まで」と、楽と先生を追いかける憲人で終わるラスト。「花」とは何なのか、これからも求め追い続ける憲人たちの未来が感じられて、さらには能の世界で活躍されている能楽師の方々の思いまで感じられて、読み続けて良かった、能に出会えて良かった、これからも能を観たい、能を好きになって良かったと嬉しい気持ちになる結末でした。

 

なお、単行本には、最終回以降の話、番外編の「吉田涼太の夏休み」と書きおろしの「花よりも鼻の如く」で、憲人と葉月の結婚式まで描かれていました。嬉しい。

 

成田美名子さんの漫画は、「エイリアン通り」も「CIPHER」も「ALEXANDRITE」も「NATURAL」も大好きでしたが、「花よりも花の如く」は、私に能を観るという、これからも続く楽しみ、喜びを広げてくれた漫画でした。出会えて良かったです。感謝です。