今日は、愛知県芸術劇場の美術館とコンサートホールの名フィル定演をはしごしました。

名古屋フィルハーモニー交響楽団

第523回定期演奏会〈仲間を失う哀しみ〉

出演
アンガス・ウェブスター（指揮）
パク・ハヤン（ヴィオラ／第5回東京国際ヴィオラコンクール第1位・名フィル賞）*

プログラム
▊ Ｊ．ウィアー：ニュー・エヴリ・モーニング［日本初演］
▊ ウォルトン：ヴィオラ協奏曲［1961年版］*
▊ ドヴォルザーク：交響曲第7番ニ短調作品70, B.141

ソリストアンコール

レーガー：無伴奏ヴィオラのための3つの組曲作品131d　第1番ト短調より第1曲

今回は、どれもあまり馴染の無い曲と出会う定演となりました。

指揮者のアンガス・ウェブスターさんは、2022年に名フィル史上最年少定演デビューを果たした方の再登場だそう。若々しい、シュッとしたかっこいい方で、指揮は、あまり大きく動いたり踊ったりするタイプではなく、でもここぞというところでは指揮に感情を込めて振るという感じに見えました。

Ｊ．ウィアーの「ニュー・エヴリ・モーニング」は、日本初演だそう。仲間を亡くした哀しみから作られた曲だそうで、今年の名フィル定演のテーマ「喜怒哀楽」のうち、今回の「哀」「仲間を失う哀しみ」の看板曲です。木管や弦楽器の音色が美しい優しい曲でした。今年度からコンマスになられたという小川響子さんのヴァイオリンのソロで始まったのですが、とても美しかったです。最後は、ふっと突然終わりに向かって、あ、これで終わるんだ、という感じが現代曲らしい気もします。

ウォルトンの「ヴィオラ協奏曲」は初めて聴きましたが、パク・ハヤンさんのヴィオラのメロディが、深みがあって、とても美しかったです。ヴィオラは、普段、オケの中で対旋律を弾いているところも好きなのですが（チェロも）、メロディの音色もヴァイオリンより、少し優しく深く低い音が心地よいなあと感じました。

そして、ドヴォルザークの「交響曲第7番」も生では初めて聴きました。ドヴォルザークは好きなつもりだったのですが、聴くのは第9番「新世界より」に、めっきり偏っていたので。聴きなれないためか、第9番ほどキャッチーでないせいか、メロディを追いきれませんでしたが、これもまた美しい豊かな曲でした。

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名フィル定演523