男として『こいつは楽だなぁ』なんて感じるのは、

立ち小便と、結婚式でございますね。


ウチの姉貴なんかは、誰かの結婚式があるたびに、

「ご祝儀はともかく、洋服!あー……これは誰其の式で着たやつだし、それは誰其のときに着たし……やっぱり買わなきゃいかんのか……」

なんてやってましたが、その点、我々男性は楽チンですよ。


せいぜいネクタイとワイシャツを新調するだけで済みますし、そのネクタイもワイシャツもその後は毎日のお勤めで無駄になりませんから。



まあまあアホバカさん。16日の日曜日に、職場の先輩の結婚式があるんですよ。



それでね、昨日の仕事終わりに札幌駅の百貨店へと行ってきたんですよ。


エスカレーターを昇り、たまに行く、ショップへ行ってまずはネクタイ選びです。


いつもブルー系だからなぁ……たまにはグリーン系にしようかな……?


なんてあちこち見てましたら。


「なにかお探しですか?」


空いていたこともあって、店員さんに声をかけられてしまったんですね。



や、これね、どうなんでしょう。

服やなにかを選ぶときに、

店員さんに声をかけられるのが苦手

って方って結構いますでしょう。


僕もわりとそうなんですよ。


ただそれは、あくまで、普通に着る服というか……カジュアルな服に限られるんです。


スーツやらネクタイやらワイシャツ。

特にネクタイに関しては、僕、本当にセンスがないもので、プロの店員さんに選んでもらったほうが楽なんですよね。


ですから、「お探しですか?」と声をかけられるのは、ありがたいんですよね。


後ろから声をかけてくれた店員さんに、

「ああ、実は近々結婚式があるので、それ用のネクタイを探しているんですが……」

振り向き様、そう答えたのですが。


あの~……。


アホバカさん。驚きました。


店員さん、ものすごい美人さん!!

顔ちっちゃ!アホバカさんの手の平、半分ですぜ?

思わず、ポォーっとなるほどでした。


まあまあでもね。

アホバカさんの心を縛るものがあるのです。


親父の遺言です。


『アホバカ。ナースとデパガには気をつけろ……彼女らに心を許してはいけない……』

『ち、父上!しっかりするのだ!今、父上に去られてはっ!』

『忘れるな……。ナースとデパガぞ……』

『父上~~!!』


………まあ親父、全然生きてますけど。
というか、真面目、冷静、誠実が旗印の親父がそんなこと言うわけがないですが(笑)


や、僕、学生時代ね、百貨店の催事場でアルバイトを結構やってたんですよ。

まあその時に、裏の休憩室でデパガの裏の顔に恐れおののき、


デパガの表の顔を一生信頼するものか。


なんて思ったわけなんです。


まあまあ、そんなわけですから、この”宮崎あおい似”の美人店員さんなんかに心浮き立つわけがないんですよ!

でもね。

「わぁ~。結婚式ですか!」

なんてただでさえの美人が幸せそうにニッコリ微笑んだ日には!!



「先輩の……先輩の結婚式ですがね」



……………。

アホバカさん、やっちまいました。

普段より”ちょっと低めのイイ声”で、結婚するのは、”先輩”だとしつこいくらいの大アピールです(笑)


もう完全に美人店員さんに心ウッキウッキですよ!

ウキウキじゃありませんよ?

”ウッキウッキ”です(笑)


「結婚式に向いてる明るめのお色のネクタイならこちらにもございますが」

「あ、そうですか。ありがとう」


あーぁ!店員さんの言う”こちら”は、値札的にも近寄ってはイケないことを知ってるのに!!
またまた”イイ声”で言っちゃった!!(笑)


でもね。


真に痛かったのはそんなことじゃありませんでした……。


こう……。


鳴るんですよ。靴が。


多分、雪道で濡れた靴底のゴムと店内のタイルの加減なんでしょうかね。


僕が一歩、歩くたびに、足元から”キュイ”
また一歩、歩くたびに”キュイ”


………タラちゃんか(笑)


もぉ~!カッコ悪い!!


しかもこういうのって1回気になりだすと、もうダメですよ。


ただでさえ美人さんの前だし。

一歩歩くたびに音が鳴るタラちゃんみたいなやつのくせに、左手を親指以外軽くズボンのポケットに入れてるし!(笑)


我ながら痛くて痛くて……。


まあまあ一応、ネクタイとワイシャツを買いましたが……。


もうほとんど、選ばず直感で。逃げるように店内から出てました。


もう本当に、「あーぁ」ですよ、色んな意味で。



ホントのオシャレは、靴からダヨー?!



って、ジローラモに言われた気分です。


子供や孫が出来たら遺言にします(笑)
あの~、昨日ね。


『20歳の自分へのメッセージ』みたいなお題のブログネタに挑戦したんです。


まあそれ書くために……、書きながらですかねぇ。
色々と思い出していたんですよ。


20歳の僕はどんなことを考えていただろう。

20歳の僕はどんなことを面白いって感じていただろう。


って。


それでね、20歳くらいのことで、急に思い出したことがあるんです。


オカケンという僕の親友が、体験したことでね、僕が何度も何度もオカケンに、


なあ、”あの話”してくれよ。


ってせがんで、話してもらった大好きなハナシがあるんです。



まあ今からざっと10年前、まだインターネットもそんなには普及していなかった頃のお話でございます。


オカケンは、お父さんだかお母さんだかの実家があるという北海道の小さな小さな町に行ったそうなんです。


確か……お葬式だったか結婚式だったか、ともかくも冠婚葬祭だったはずでした。


その小さな町でオカケンは1人の少年と出会ったのです。


少年は中学校1年生。オカケンとは遠縁にあたるそうなんですが、2人は話したことも遊んだこともない、”はじめまして”の間柄だったそうです。


まあ冠婚葬祭なんて中1にはもちろん、20歳の青年にだって退屈なものです。


他に年格好が似た人間がいなかったせいもあり、オカケンと少年はたちまち、無聊を慰め合う仲として意気投合。

2日もしたら実の兄弟のようになっていた、といいますから、退屈を慰め合うという以上に元々の性質が似通ったところがあり、ウマが合ったのでしょう。


田舎に行くのは億劫だったが、少年がいたおかげで実に楽しかった。


オカケンはそんなようなことを僕に言ったのを覚えています。


しかしどんなに意気投合しても、オカケンは札幌へ帰らなくてはなりません。
別れは容赦なくやってきました。


そんな別れの朝、少年はオカケンに”あるお願い”を言いました。


「ねえ、オカケンさん。札幌に帰ったら……エロ本を1冊買って送ってくれないかな?」


ええ。驚くべき”お願い”です。
非常識といってもいいかもしれない。

もちろんオカケンも驚いたそうです。
どういうことだ?と少年に尋ねました。


すると、少年はポツリポツリと次第を話し始めました。


聞くも涙、語るも涙の話です。


少年が住む町は、先述の通り小さな小さな田舎町でございますから、町に書店といえば古ぼけたのが1軒あるだけらしいんです。


そんな小さな町の1軒しかない書店で中1の少年が、エロ本を買えるでしょうか?


否!買えるわけがございません。


僕もそうですし、大方の男性なら理解してもらえる話だと思いますが。

”初エロ本”なんていうのは、自転車でちょっと離れた書店やコンビニまで行って買うものですよ。

しかも何度も下見し、逡巡し、清水の舞台から飛び降りるような覚悟で買うものです。


しかし少年の住む町には書店は1軒。

じゃあ隣町の……なんて言わないで下さいませ。

”隣町”なんていうのは書けば2文字ですが、北海道は広うございます。

10km、20km離れた”隣町”なんてザラです。

そんな距離を自転車で漕ぎ行ってみたが、
販売を拒否されたり、店員さんが若い娘さんだったら!

なんて考えると、少年の足がすくむのは無理からぬことでございます。


さりとて少年も、もう中学生。

エロ本は読みたい!
いつまでも国語辞典でエロ語をひいて、インスピレーションを高めるのにも限界だ!

というのも仕方がないことです。

そこで少年は、忍び難き忍び、耐え難きを耐え、まさに断腸の思いで、恥を耐え忍びオカケンにエロ本を買って送るようにと依頼をした。

というわけです。


オカケンは僕の親友でございます。


そういう少年を捨てるような男じゃございません。


彼は少年と約束しました。

「わかった。すぐ送る」

オカケンはいい男です。


札幌について早速、書店へ行ったオカケン。

ここであることに気がつくのです。


少年の好みがわからない……。


ものすごく大事なことですよ。

これね、大方の男性はわかってくれることでしょうが、”人生初のエロ本”って、どっかでそいつの一生の性癖を左右してしまうものなんです。


変な話ですが。


ここでオカケンが、ハードSMのエロ本なんか送ろうものなら大変なことになりますよ?!


もちろんオカケンも男です。


そのあたりの機微というのは百も承知です。


迷いに迷い、悩みに悩み。


最終的にオカケンは1冊を手にとり、会計をし、厳重に封印して少年へと郵送しました。


それが。


ナースもの(笑)


僕ね、オカケンのそういうところ大好きです。

普通、悩みに悩み、迷いに迷ったら、”スコラ”とかですよ。

そこを敢えてのナースもの(笑)ナース大百科……


まあちなみに、オカケンと少年の”交流”はそのあとも数冊に渡って続いたそうですが。


ある日、少年のお母さんがうっかり”参考書”と書かれた少年への郵便を開封してしまい、白日のもとへと晒され、家族会議で少年は有罪に……。


オカケンは、涙を流しながらお説教をする母親、という20歳過ぎの男としての最大の罰を与えられました。


そしてそれ以後、オカケンと少年との間には、エロ本はもちろん、交流そのものも無くなったそうです。


まさに、エロ本の切れ目が縁の切れ目


そんな淡い関係も僕はこの話を象徴するような気がして大好きでした。
20歳の自分に伝えたいことブログネタ:20歳の自分に伝えたいこと 参加中



元気にしてるかい? 20歳のアホバカ青年。


20歳の1月か……。


ああ、ちょうどあれだよな。


野球をやっていたから小3から高3まで、ずぅっとボーズ頭で過ごしていて、ようやく、髪を長めに伸ばしたところか。


……………。


そうしてブサイクなのは、”髪のせいじゃない”って気がついたんだよな?(笑)


それと……。


ああそうか。同じバイト先のリサさんっていう3つ上の女性に夢中になっていた頃だよな。


美人で。

優しくて。

上品で。


実にお前好みの女性だよな。


うん……実に……好みだった……(笑)



そうだ!折角の機会だから、いくつか予言をしてやろう!!



ちょうど間もなくじゃないかな。

どうしてもリサさんをデートに誘いたいお前は一計を考えるんだ。

名付けて……


『悪銭身につかず作戦』


付き合いで買った馬券が当たった、と大騒ぎをして、


「リサさん、普段しないギャンブルの金なんか気持ち悪いんで……もしよかったら、ご馳走させてくれませんか?」


なんて言うんだよ。

ちなみに馬券……当たってないよ?
というか買ってすらいないけどな(笑)


や、”なんでその必殺の作戦を知ってる?!”みたいな顔をすんなよ。

なんでも知っているさ。


俺がお前でお前は俺だもの。


神社の階段から落ちたわけじゃないけど(笑)



ああ、それから……その作戦だけどな、

こんなパーペキな作戦を考えた俺は天才じゃね?!

なんて思ってるかもだけど……。


実は”よくある古い手”だからな?(笑)



あと……、これも言わなくてもいい話かもしれないが……。



お前……そのデートの日、リサさんにフラれるからな?


一世一代の告白をするも……。


「ウフフ。アホバカくんたら、いつも冗談ばっかり♪」


なんて言われて燃え尽きるぞ(笑)


その時、お前は……。


嗚呼、俺はリサさんの笑顔が見たいばっかりに、いつもふざけて冗談ばかりを言っていたから!!


なんて思うかもしれないが。


実は違う。


もうちょっと”大人”になった俺にはわかるんだ。


あんとき、リサさんは充分にお前の気持ちに気付いていたぜ?

でもな。

あえて、”冗談”って処理したんだ。

リサさんなりの優しさだったんだよ。


まあもっとも……それは、かえって残酷なことなんだけどな。


まっ、仕方ないさ、リサさんも今のお前と一緒で、当時は若かったんだからさ。


なにより釣り合うわけがないだろ!
ちょっと考えたらわかるだろ!!



や、確かに……それがわからないのが、青春だけどな!



まあしかし大丈夫だ。



お前にはたくさん仲間や友人がいるだろ?


例えばハル君いるだろ?


お前のことが好きで好きで仕方ないハル君なんて、

「なんで女どもは、アホバカの魅力がわからんのじゃ?!俺が女だったら絶対、アホバカと付き合うのに!!」

なんて机を叩いて号泣するぞ?(笑)


それから、地元のケースケ達。


お前がリサさんへの告白の際に言った、


「僕……愛してます」


ってセリフが余程気に入ったのか。
21世紀最初の仲間内の流行語になるし……。

なんだったら、10年近く経った今でも、”笑える話”として使われるぜ?(笑)


いやいやいや。怒るなよ。


たった1つの失恋で、10年、笑えるなんて……とてもとてもオイシイことなんだからよ。



それにな、それ以後の人生にだって、”女っ気”くらいあるんだから大丈夫さ!


それからほどなくの、留学生交流会で知り合ったオリバー・カーンそっくりのドイツ人女性からの深刻なストーカー被害に遭ったり。


今だって、40過ぎのバツ1女上司から酔っ払うたびに、
「ゲヘヘ、アホバカァ~。結婚しよーよー。……1人は寂しいんだよぉ……。……ウッ……!クッ……寂しっ……」
なんてマジ泣きで求婚されちゃうくらいにモテモテなんだぜ?


…………うん、お前の気持ちはわかるからそんな顔すんなや、なっ?


俺だって、”お前”に戻ってやり直したいことが、いくつかあるわ!(笑)


まあまあ、それでもな。


どうせ、俺は”お前”だから、何回戻っても、今の”俺”のところへ来る気もしてるよ。


だからお互い、諦めよう(笑)


それにな。

今の俺はそれなりに辛いが、ちょっとだけ幸せでもあるんだぜ?


ちょっと悪くない。


なんて思ったろ?


わかるよ、お前は善くも悪くもそういう奴さ(笑)