おはようございます晴れ

 

久しぶりになってしまいましたが

今日は子供の作文と詩をご紹介します。

 

今回はあまりシリアスな内容でなく

楽しく読める作品をチョイスしました。

 

出典は「1年1組せんせいあのね」(1981初版)と

1998年発行の『子どもを変えた親の一言作文25選』からです。

 

 

ハイビスカスパック

 

むらかみ なおこ

 

ねるときおかあさんが

パックをしとった

おかあさんがおとうさんに

「パックする」といった

おとうさんは「するする」いうて

パックしてもろうた

おとうさんもおかあさんも

まっしろなかおになった

おとうさんのかおをみて

よっちゃんがなきだした

こわくなったみたい

おとうさんはおかあさんのかおをみて

わらってる

おかあさんもおとうさんのかおみて

わらってる

よっちゃんがないとうのに

ふたりでげらげらわらってる

おとうさんはおいわさんみたいで

のっぺらぼうのかおや

パックをとったら

どっちもひげがいっぱいとれた

そやけど

あんまりきれいになってへんかった

どっちも

 

 

ひまわりおとうさん

 

やなぎ ますみ

 

おとうさんのかえりがおそかったので

おかあさんはおこって

いえじゅうのかぎを

ぜんぶしめてしまいました

それやのに

あさになったら

おとうさんはねていました

 

 

ガーベラけんけつ

 

守屋 亜妃(5歳)

 

 きょうは、きゅうきゅうしゃみたいなバスにのりました。おかあさんのちをわけてあげるためです。

そのちは、けがをしたひとやびょうきのひとや、ちがすくないひとのためにつかってもらうそうです。

 おかあさんは、

「かぞくが、げんきでいることがうれしいの。だから、ほかのひとにもそのきもちを、わけてあげたいのよ。」と、はりをさしているのにわらってた。

 ぜったいみんなげんきになるよ。おかあさんのちは、げんきだからね。

 わたしも、大きくなったらあげたいな。だって、わたしげんきだもん。

 

 

デレデレいかがでしたか ほっこりしましたか。

最初の「パック」の詩を読んでいて

全く同じではないけれど

子どもを挟んで、夫婦で大笑いした日があったなぁと胸がきゅんとしました。

まだ親として未熟で、若かったなぁと思い出しました。

 

「おとうさん」の詩も、くすっと笑ってしまいますね

作者のますみちゃんが眠ってる間に

おとうさんはおかあさんに絞られたのでしょうか?

朝ますみちゃんが起きた時の少し驚いた顔が浮かぶようです。

 

「けんけつ」の作文は

お母さんが献血を「血をわけてあげる」とおっしゃていることがわかります。

そして「つかってもらう」ともおっしゃっています。

そしてそれが家族が元気でいることがうれしくてそのお裾分けなんですね。

子どもはそのお母さんの気持ちと言うか、心意気を見て育っていくのだなぁと思いました。

きっとこの子もお母さんと同じ心意気の大人になっているでしょうね。