早いもので、イギリスに来てからもう1年が経ちました。
まだまだ時間はあると思っていたのに、もう折り返し地点です

光陰矢のごとしとはこの事ですねー
もうひとつ、時が経つのが早いと感じたのは今年で9.11から10年経ったということ。
10年前のあの日、私はちょうど10時のNHKニュースを見ていたんですが、最初は大きな事故がNYで起こったらしいという報道だったんですよね。
そしたらアナウンサーの後ろの中継画像に二機目の飛行機が突っ込むところが映って・・・
何が起こっているのか全然理解できず、ただ呆然としていた記憶があります。
あれからアフガニスタンやイラクで戦争が起こり、日本は幸運にも戦火とは距離を置けているものの、あの日を境に確かに何かが変わったような気がします。
一機目の飛行機が突っ込むまでNYはいつもと変わらない日常だったはずなのに、それが一瞬にして地獄絵図になってしまった・・・・
そのことを考えると、今は平和な日本でもイギリスでも、いつ何が起こるかわからないですよね。
あの事件から10年目の9.11は日曜日と重なったこともあって、私の行っている教会では鎮魂のための集まりが催されました。
みんなであの事件についての思いを分かち合ったり、10本のろうそくに一つずつ火を灯しながら皆で祈りを捧げたんですが、その祈りの文句が相反するような様々な思いを内包して尚且つ真摯で飾らない素晴らしいものだと思ったので、勢い余って動画にしてみました。
あ、もちろん著作権元の司祭様には許可を得てまーす
宗教的な物が苦手な方は閲覧しないことを強くお勧めします。最初の言葉は集会でも読み上げられた有名な聖書の一節です。
「7の70倍(つまり無限に)赦せ」ってとこですね。
憎悪の連鎖を断つにはどこかで誰かが水に流すことが必要で、多くの人が今までそうしてきたんだと思います。
が、自分が同じことをできるかと問われると・・・激しく疑問。
せいぜい蓋して忘れるのを待つぐらいしかできないなぁ

それも宗教の力を借りないと無理そうだけど。
しかし、宗教が対立を生むことも、またこれ必定なんでしょうねぇ。
だって、タリバンとアメリカの確執の根底に宗教的対立の要素があることは否めないもんなぁ。
でもクリスチャンとムスリムだって相容れることはできると思うんですよね。
ムスリムやヒンドゥーの人と学校で仲良くなって、お互いの宗教観についてけっこう踏み込んだ会話したけど、別に嫌な感じにならなかったし、前に招かれて行ったクリスチャンのセレモニーにも、一家の友達だっていうムスリムの方が参加してたし。
よく分からないもの、自分の価値観とは違うものを排斥しようとしないで、お互いそれぞれ尊重しあえば、それなりにうまくいくんじゃないかなぁ、などと思ってるんですが。
が、その一方で、やっぱり近くにあるトタンでできたようなモスク(でもものすごくデカイ)とかを見ると、どうしても、
どーしても「もー美しくないもの作っちゃって・・・ 古き良きHarrowの街にそぐわないー!!」
とか思っちゃうんですよねぇ

そして、そこを中心にしてイスラム系住民の方々が多く移住するものだから、やっぱり古くから住んでいる人はモスクとそこに集まる人々について苦々しく思っているそうです・・・(通りすがりの人+知り合いの人々から聞きました)
・・・もうちょっと、ねぇ、周辺の人とか街の景観とか考えられなかったのかなぁ

でも作った側には作った側の言い分があるのでしょう。きっと。
スイスでモスクを作るの禁止したもんで抗議行動が起こったことがあったけど、禁止した側の気持ちわかっちゃうな・・・
ああ、結局何が言いたいのかわかんなくなってしまった。。。
まぁ、とりあえず自分が信じてるからって、それを他人に押し付けるのだけは絶対しないように、他の宗教にも敬意をもって接しようと改めて誓いました。