さとにぃは相変わらずだなって思う
まーくんほどじゃないけど
分かりやすい
俺を自分のベッドに寝かせるべきか
葛藤してるのが手に取るように分かったし
うっすら見える下心
それに気づかれたくない
兄としての威厳と意地
でも結局
俺を心配する気持ちが一番強くて
最後は強引に
俺をベッドに潜り込ませた
そんで自分は机に向かう
ホントに仕事してんのかは
アヤシイけどね
ふふ
優しい さとにぃ
やっぱ
大好きだ…
ガキの頃、
眠れない時は
いつも さとにぃのベッドに潜り込んだ
机のライトの白い明かりと
その光で影になる、仕事してる さとにぃの背中
温かい布団に丸まって
その光景を見てるだけで
安心できて
幸せな気持ちで
眠ることができた
俺もあの頃から
なんにも変わってねぇんだな…
だって…
眠くなってきた…
寝てる場合じゃないのに
白い光の中で
仕事する さとにぃの背中がボヤけてく
せっかく
さとにぃの
部屋で
ふたりっきり
なのに…
つづく