このお話は すこぶるフザけたフィクションです。
登場人物
智。
そこそこ売れてる漫画家の青年。
と
こたつ。
うちのこたつが人間に化けるようになって10日が過ぎた。
ニノって呼ぶことに決めた、
人型の時のこたつは
何て言うか…
『智、お茶淹れたよ』
俺の事が好きらしい…
「ありがと…」
お茶淹れてくれたり
ちょっとした仕事を手伝ってくれたり
それが こたつオブザイヤーに選ばれた俺の特典ってことなんだけど
それを抜きにしても、彼は俺と話せるのが嬉しいって、なんでも楽しそうに、俺の世話をしてくれちゃうんだ。
動作の一つ一つに、俺のこと好きって表れてて
その一つ一つが
いちいち
いちいち…
無駄に可愛い…
けど 如何せん
男…の形態
寒がりの俺のために、添い寝とかさ
ホント困るんだよ
こたつだから、すごく あったかくて、確かに冷たい布団に入るよりは癒されるけどさ…
最初の日は、朝起きたら元に戻ったこたつの下敷きになるって言う、最悪のスタートだった。
こたつの下から抜け出すの、めちゃくちゃ大変だったんだ…
だから朝が来る前に元の場所に戻るようにって しつこく繰り返してる。
あのパォーンはホントに…勘弁してくれ
『そろそろ寝る?』
「う、うん…」
『じゃあ俺、先に行って布団あっためとく』
「う、うん…」
って
添い寝を受け入れちゃってる事の方が問題ある気もしなくもない…
でも
でも
ニノをぎゅうっとしながら眠ると
めちゃくちゃ気持ち良くて
どうしても
ダメって言えない
『智、おやすみ』
「う、うん…」
ダメって言えないどころか
つい…
その なめらかな肌に触れたくて
彼のシャツの中に手を滑らせちゃう…
俺ってヤツは…
って
いいんだよ!
こたつだもん
これは 俺のこたつだもん!
うん!
って 毎日言い訳してる
ニノはニノで
俺のそんな気持ちを知ってて
煽ってんのか
誘ってんのか
シャツの衿を開いて
俺を引き寄せたり
するんだ
『肌が触れると気持ちイイよね… 人間ってさ…』
「う、うん…」
だから
つい
手を忍ばせて
柔らかい胸に触れて
その小さな突起を指でくすぐって
それから
舌で…
『ふ…っ あ…』
ニノがきゅっと身体を固くして、俺の肩を掴む。
「ん…なんか カタくなってるから…痛そう」
ふふって笑って、もう一度 舌で撫でると、
『痛くない…よ… そんなとこ』
ニノも目を細めて笑った。
「痛いでしょ… 腫れてるもん…」
『別に…腫れてなんて』
「こっちも… 痛そう… 舐めてあげる…ね」
俺はゆっくり身体をずらして
カタチを変えようとしてる
彼のそれに
唇を
「うわぁぁぁ!」
( ̄□ ̄;)
すんでのところで飛び起きた。
あぶっ
危ねぇ…
俺
どうなってんの…
きゅうっと痛む 下半身
俺は慌てて布団を引寄せた。
これが
俺の初夢…
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
m(__)m
智也と駿 その後の二人 お正月編
今日と明日 公開です♪
どうぞよろしく!