体調がこうも悪いのは暑さのせいなのか・・・?
基本的に病気持ちで身体も弱い。子供の頃も元気でよく外で遊ぶ子ではなかった。
体調が悪いと思い出すシャレにならない昔話を・・・
3年前の10月のこと。
私は好きな女性アイドルグループのコンサートに大阪に行った。宿泊するか迷ったが、日帰りを選択。これが大きな間違いだった。
朝早めの新幹線で新大阪へ向かい、昼頃大阪の友人と待ち合わせをした。
その日は10月とはいえ暑かった。暑い中心斎橋、難波あたりで友人と食事をしカフェでスイーツを食べ、16時頃会場のある朝潮橋に向かう。
暑い。なのに突然雨が降る。
席はほぼ天空でもわっと暑かった。このあたりで体調がよくないことを自覚し始めていたが、ここまで来てコンサートを観るという選択肢しかなかった。
コンサートが終わり、急いで駅へ向かった。朝潮橋駅は入り口も狭く駅も狭かった。不謹慎な話だが規制退場を守っていたら当然最終の新幹線に間に合わない。
新幹線には間に合った。食欲もないので飲み物だけは乗車前に購入した。
新幹線というものへの苦手意識は元々あった。特に、のぞみ。
その苦手意識が名古屋駅を出発した後にじわじわと現れた。そう、のぞみは名古屋を出ると新横浜まで降りられない。
そして、少しずつ悪化していく体調の中、まだ静岡県にも入っていない事実が襲ってきた。
恐らく体力の限界と精神的な苦手意識にぐるぐると追い詰められたのだと思う。
新幹線は最終なのに空いており、3人席の窓側でお隣はいなかった。このままではまずい。たまたま通りかかった乗客の方に乗務員の方を呼んでいただき、男性女性数人の乗務員の方がお水を下さったり・・・医師、看護師の方などを探してくださったが・・・あの状況で「はい!医師です!」と名乗り出るのはドラマと映画の観すぎなのである。
同乗していたかはわからないが、もちろん見つからない。
多目的室で休まれますか?とも言われたが、そもそも歩けそうになく、3人席を使って横になるしかなかった。
体調は悪化をたどるばかりで乗務員さんが慌て始め・・・
恐らく静岡駅を過ぎた頃・・・「新幹線を熱海か小田原に止めます」と言い出した。
ぼんやりとした思考でこれはまずいと思った。仮にものぞみの最終列車である。家に帰れない人が出る・・・あまりにも大事すぎる・・・思わず「死なないので止めないでください」と言ってしまった。本当に笑い事ではない。正直このまま東京駅まで持つだろうかとは思ったのだが、「東京駅に着いたら車椅子でタクシーまでお願いできますか?」
なんとかそれで話は落ち着き、最終のぞみを熱海か小田原に止めてしまう事件、だけは回避した。体調も少しずつ回復し始めた。
東京駅では車椅子をご用意頂いていて、駅員の方がタクシーまでお送りくださった。
のぞみ乗務員の方や、途中で止めるという決断をしてくださったJR東海の方々、騒がしくしてしまった同乗されていたお客様方には大変なご迷惑をおかけし本当に申し訳なく思っている。
これを教訓に無理なスケジュールをたてない、自分の限界を見誤らないという旅における教訓を得て、その後人様にご迷惑をおかけしかねないスケジューリングだけは回避するようになった。
何事も自分の限界を過信してはならない・・・のである。