小さな町なので、

中学校というのは、

いくつかの小学校を合併した形に過ぎない。

ウチの家庭の噂話は、

より多くの人の噂のタネになり、

別のクラスでも間接的に私を知っていることが多かった。

そこにあることないことを足されていく。

何を噂されているのかもはや聞きたくないぐらい話が膨らんでいった。

だから私は小中時代の友人が居ない。

友人は居ないけど、

先生方には好かれていた。

実父と姉の教育指導のおかげで、

私は優等生になっていた。

先生たちは、

いかに従順かで生徒たちの評価を変える。

きっちりやっている子を先生は信用するし、

大事に扱ってくれる。

友達がいない分、

学校生活は真面目にやっていた。

ウチの噂は、先生たちも知っていただろう。

かなり気を配ってくれたように感じた。

だから私をイジメるような同級生はいなかった。

ただ、学校が楽しいということはなかった。