日本に帰国すると、

私は母に伝えた。

私は、大学へ行く。

バイトを辞めて、勉強する。

母は全く反対しなかった。

カホは、大学へ行くべきだ。

お母さんはそう思ってる。

学費は、母さんが稼ぐ。

そう言って母さんは再び夜の世界へと飛び込んだ。

その時母は42歳、

さすがにホステスでは儲からない。

母は、スナックを開いた。

母は、家庭には向いてなかったけど、

商才はかなりあった人だと思う。

始めは、友人と共同経営し、

あっという間に賑やかな店にさせた。

そのあと、また新しい店を作り、

これもまた地元ではすごく有名な店になった。

学費どころか、

生活が変わってしまうほどの収入を得るようになってしまった。

そして母は全く、家を放棄した。

私は、家のことをしながら勉強し、

家から通えそうにない場所ばかりを選んで受験し

そして一人暮らしする理由を作った。



母はスナック経営に精を出し、

私は家を出た。

チカとヒロは、

私の一人暮らしを羨ましがった。

いつか同じように家を出るぞと言った。

そして1年後ヒロは、中卒で家を出た。

半年経たずしてお母さんは、

お父さんに半殺し状態の暴力を振るわれ、

そのあとに2人は離婚した。

チカは高校卒業まで家に居たが、

同じように出ていった。

父さんとサキだけが取り残された。




こうして私がずっと欲しがっていた家族は、

私が家を出て一年半後に、

あっけなく終わってしまった。

その時わたしは、

大学生活が楽しくて仕方ない時だった。