チャレンジしなきゃステップアップにならない。

でもチャレンジしたら、

あんなコテンパンにやられた。

私は今後の方向性が分からなくなった時、

その会社から電話がきた。




そこで働く自信なんて微塵もないが、

そのチャンスをゲットしたのに辞退するのは、
おかしいと思った。

そして私は4年間お世話になった会社を退職し、

紹介してくれた社長にお礼を言い、

キャリアアップのための転職をした。




転職先は、想像通りパワフルな会社だった。

面接時の女性営業職の方と一緒に仕事をすることになったが、

彼女はめちゃくちゃのエリートだった。

私より7つ上で、

あの○大の大学院卒だと聞いた。

でも何故だか常に話し口調は喧嘩腰、

電話もガチャ切りがしょっちゅう、

毎日課長と怒鳴りあいの喧嘩。

今まで会ったことのない強い女性だった。




この会社はピリピリしててギスギスしてるように感じた。

どうしてだか、ここは砂漠で、

みんなサボテンみたいに見えてた。

前の会社は、

育ちの良い人ばかりで、

ほんわかしてて、

まるで温室に咲く大輪の花。

人に対して優しい人が多かったが、

この会社は、個人主義の集まりで、

能力は高いけど、人には冷たい気がした。





社内はまだ営業職の女性が少なかった。

私は、このエリート女性に、

仕事を教えて下さいと頭を下げた。

すると、

仕事は教えるものじゃないよ。

あなた中途採用でしょ。

課内の資料や書類は探せばあるでしょ。

知りたいことは答えてあげるけど、

自分で何の仕事をするのか自分で探しなさいよ。

と言った。


私はビックリして言葉が出なかった。

何もわからないところから、

仕事を見つけ出せだと?

最初からハードルが高い。

今までの私、甘やかされすぎたと思った。



が、しかし、

彼女の言う通りだった。

自分で何の仕事をするか見つけられないなら、

仕事なんかできない。

非常に的を得た言葉だったと後で思った。





始めの頃、

私は会社で何をすれば良いかすら分からず、

オロオロばかりで、

ただファイルをひたすら読んだ。
       正確には読んだふりをした。