実父が亡くなってから、
兄や姉は何かと東京で用事があると言い、
私と会う機会を作ってくれていた。
特に兄は、出張だからとマメに来ていて、
私を東京に誘い出しては、
美味しい高級なものを食べさせたり、
高校生の私にブランドものまで買ったり、
ディズニーに連れて行ったりした。
腹違いの兄はあの時40代。
側から見たら、援助交際にしか見えない。
私のことを実父に頼まれただろうなと思った。
しかし、そうではなかった。
父の奥さんが、私のことを気にかけている。
父さんの代わりに、
お前が様子を見てやってくれと言ってるのだ。
父の奥さんは、
直接私と連絡を取り合うことはしない。
でも、まだ心配してくれているのだ。
私の知ってる人の中で、
1番心が広いのが奥さんだと思う。
この方のように私はなりたいと思っている。
高3に上がる頃、
姉に進路はどうするかと聞かれた。
私はバイトばかりしていて、
既に成績が悪かったので、
大学受験勉強を全くしていなかった。
そのバイトを辞めて、
勉学する時期だと姉に諭される中、
ついに姉に家のひどい状況を話した。
姉はさほどビックリしなかった。
あの母親なら何が起きてもおかしくないかなと思うから、
カホが助けを求められるように、
兄も姉もわざと近寄ってきてくれたそうだ。
姉は、大学受験をきっかけに、
家から出ることを勧めてくれた。
私は弟妹を置いて、
家を出ることを躊躇った。
そこで姉は、高3の夏休みに、
ホームステイをプレゼントしてくれた。
私は1ヶ月、
オーストラリアでホームステイした。
家族の争いに巻き込まれない平和の日々を過ごした。
そして実感した。
私は、
家族に縛られずに、
私は自分の人生を過ごしたい。