あの日、家の電話が鳴った。
チカさんのお姉さんでしょうか。
こんな電話は初めてだけど、
直感でチカが何かやらかしたと悟った。
スーパーの店長からだった。
万引きをしたので、お引き取りお願いします。
しかし私はまだ高校生、
妹を引き取って良いものかと尋ねた。
今回は許します。だからお姉さんで良いです
恐らくチカは両親に知れたら殺されるとか言ったのだろう。
確かに、殺されそうなことをしでかしたなとは思った。
スーパーまでチカを迎えに行って店長に謝った。
店長はチカを先に出し、私にこっそり言った。
お姉さん、チカちゃんはもう常習犯だから、
そのうち本当に警察の世話になるよ。
お姉さんからよく言ってあげて。
私は子供を警察に通報するのは嫌なんだ。
でもあの子はそろそろ別の店で突き出されるよ。
気をつけて。
私はショックだった。
前に一度、
チカの万引きに気づいて咎めたことがあった。
でもあれから全然気づかなかった。
まさか、常習犯だなんて。
帰り道、泣いてしまったのは私だった。
帰ったらチカは今まで盗んだものを全部見せてくれた。
天井裏に、ごっそり隠してあったのだ。