次の日、
私は初めてお母さんの手料理を食べた。
お母さんは意外にも料理ができて、
何より映え方が上手だった。
しかし、
なぜ実子の私が12歳にして初めて食べるというのに、
この子たちのほうがこの歳でお母さんの料理を食べてるんだ?
そんな小さなやきもちも心の中にはあったけど、
どうせ私もこれから食べるからいいかなと思うことにした。
そして早速小学校の転入手続きをした。
兄弟と一緒に登校できるなんて、
顔から喜びが溢れてウキウキが止まらなかった。
今思い出すと、私ひとり浮かれ過ぎてたと思う。
そして体一つでやってきたから、
パンツすらない私のために、
日用品、学用品を全て買い揃えてもらった。
全て新品、なんだか気持ちが良かった。
朝起きると、
お母さんが朝食の支度をしている。
そして兄弟たちと一緒に朝食を食べて、
一緒に学校へ行く。
帰ってくると、お母さんとサキが、
テレビを見ながらおかえりしてくれる。
そして夕飯を作り始めるお母さんに、
今日の出来事を話しながら宿題をする。
夕飯食べたら、
みんなでテレビ番組を見てゲラゲラ笑って、
そろそろ寝なさいの時間になったらおやすみと眠る。
こんな生活を望んでた。
そして、確かに叶った。
数週間ぐらい叶った。
いや10日間ぐらい?
割とすぐに、理想の生活にヒビが入った。