棘を見つけてしまった

 

かもしれない…

 

 

 

なにをしても

 

どうやって考えを整えようとしても

 

うまくいかなかった

 

何度も何度もトライするけれど

必ず足を引っ張られてしまう

 

引き戻されてしまう…

 

自分はなんて弱いんだと

 

数知れず、うなだれた

 

 

 

 

 

 

「おまえは劣性だ」

 

 

 

 

ラベリングされたこと

 

それが、自分の中心に刺さって

 

とれなかった

 

 

 

 

俯瞰してみようとしても

 

自分が自然の一部だとしたら

 

間引かれる存在かもしれないと

 

ビクビクしながら

 

 

そして、そんな状態を

 

恥に思いながら

 

暮らしていたんだ

 

 

 


何を見ても

 

なにをしても

 

生きる気力が湧かなかった

 

はじかれた存在で

 

腐ってダメになっていくのだと、

 

どこか呪いのように

 

胸に棘が刺さっていたのを

 

 

 

はっと目が覚めた

朝方に

気がついたんだ

 

 

絶望がいつも

 

そこにある

 

 

 

 

 

 

でも、きっとあの人は

 

捨てるつもりで言ったんじゃない

 

 

たとえ、劣性だとしても

一生守るから

 

自分がついているから

大丈夫だ

 

 

そこまでの気持ちを

言うつもりでいただけ

 

言葉には出なかっただけ

 

 

何があっても

何時間かかっても

助けに行くからって

 

あの時に、言われたんだ

 

 

だから、

劣性だとしても

 

この世界では、

 

捨てられない

 

生きていてもいい

 

 

いや、

みんな含めて生きられるように

 

進化したんだって

 

そう、思っても

 

いいんだよね…?

 

 

 

 

 

救われる思いなのに

救われない

 

それは、どこかで許せないからなのか…

 

 

 

 

 

頭痛と耳鳴りがひどい…

 

これも生きている証拠

 

息をゆっくりと吐いて

 

呼吸をして

 

全身を緩めて

 

ほっと一息つきたい

 

 

 

すこしずつ明るくなる

 

この朝に…