「いつまでも夢を見ていないで」
なんて言うのは
とかく日本人の悪い癖で。
本来人間は
夢見ることなしには生きられないモノで
夢見ることなしには前に進めないモノ。
夢を意志という言葉に置き換えると
もう少し抵抗が少なくなるのかな。
仕事でも勉強でもなんでもそうだよね。
大事なのは
モチベーション
やる気。
「意志のあるところ道は開ける」なんて言うのは
使い古された昔の外人さんが言ったことだけど
ホントそれはそう思う。

私なんかいつも思っているだ。
ヒトが絶対にダメだと思うその瞬間がチャンスだって。
誰もが出来ることをやっても認められない。
誰もが出来ないと諦めた時こと
奇跡的なチャンスに巡り合えるって。
普通のことをやったところで認められないし
それでは食って行くことも出来ないし。

ヒトが到底出来ないと思うこと
ヒトが到底出来ないと思った瞬間
それをやるから奇跡であって
それに巡り合うこと自体奇跡だって。

私は自分の人生で奇跡を起こすんだって
そう思っているんだ。

どんなことだって一朝一夕には叶わないよね。
所詮どんなことだって
一つ一つの積み重ねの結果が成功に繋がるんだから
大事なことは
まず第一歩を踏み出すことだと思う。
そうすれば成功に向かって
ヒトよりも一歩先に行けて
ヒトよりも一歩先に近づくと
そう信じているんだ。

まずは思うこと
そして進むこと。
どんなことだってそこからしか始まらないよ。
だから
いつまで経っても夢見ることを恐れずに
いつまで経っても一杯夢を見て居たいんだ。

人生は
自分の手で切り開くものだけど
何の指針もなく歩めるもんじゃないよ。
いつもまず夢を描いて
その夢の線路の上を一歩一歩
歩いて行くものなんだろうね。
その先には
幾つもの困難が待ち受けているだろうけど
その先には
必ず成功が待ち受けているはずだから

まず線路を敷こう
そして歩き出そう。
まだ先は霞んで見えないけど
その先には
必ず成功が待ち受けているはずだから

久しぶりに帰りが遅くなってしまった。
どんなに眠らない街も
度を越せば次第に寝静まって行くみたいで
帰り道がなかなか寂しそうな影を落としていた。
でも
この寂しそうな影を落としているのは誰?
影の主を辿るとそこには煌煌と照らす白い月。

月は不思議だよね。
満月の時にはこんな風に煌煌と照らすかと思えば
新月の時にはあんなにか細く光を灯したりしてなんかして。
そのくせ
いついかなるときだって
自分の力で光っているんじゃなくって
他人様の力を借りて輝いているだけ。
なんだよアンタ
自分の力じゃ何にも出来ない奴じゃんか。
そのくせ偉そうにデカイ顔してくれちゃってさ。

あ~そうか。
月って妙に人間チックじゃんか。
居るよ居るよ
アンタみたいな奴。
自分じゃ何にも出来ないくせに
何でも自分の力でやっているかのようにエラそうにしちゃってさ。
色んな顔持っているフリしてて
実は何にも出来やしない。
ただ色んな顔しているだけの奴。
そう思うとそれはそれで何か親近感が沸いてきた。

月って奴は最低だよ。
何にも出来やしないくせにさ。
そんなに光ってみせたって
アンタにゃ何の実力もないのさ。
ただの見せかけだよ。
でもさ
アンタの中にさ
どうしてだろう
私の顔が映っているんだよね。

今日もまた無事に一日を終えた。
事故に遭うこともなく
災害に見舞われることもなく。
適当に生きて
適当に働いて
適当に遊んで
そして無事に一日を終えることが出来た。
そうした何でもないようなこと
平凡な一日が
場合によってはとても幸せなことのように映る。

私はとても自由に生きている。
幾つかの制約事があり
幾つかの束縛事があり
その中でもがき苦しんだりもしているんだろうけど
きっと
私はとても自由に生きている。
むしろ
そうした制約事や束縛事のある中にこそ
自由に生きる空間を見出してるのかもしれない。

そう
全ての制約から離れて
全ての束縛から離れて
一切の自由を勝ち取って生きるヒト
それは自由なのかもしれないけど
自由過ぎて
生きる術を見失ってしまうのかもしれない。
自由過ぎて
不自由の何たるかも感じず
そして今を自由であるとは感じられないのかもしれない。
きっと私達はもっと不条理な生き物で
案外つまらないパラドックスの中で
生きるってことを実感しているのかもしれない。
昨晩のお酒が残っているせいか朝はまどろむ。
何処かしら体は重めで
それは体重って意味じゃなく
何とも言えぬ重いヴェールを纏ったような。

気分晴らしを兼ねて街を散策。
何処も新緑で気持ちがいいね。
空気が新鮮で
酸素100%といった感じ。
あはは
それじゃあ火事になっちゃうか。
心地良い風も適度に吹いているから危険キケン。
火の元ご用心だね。

火のない所に煙は立たない。
そうか
このケダルサは火の元があるからなんだよね。
火の元立たないで消化作業だけしていても
トンダ無駄な作業
骨折り損ってやつ?
だけど火元がワカンナイから又困っちゃうけど。

初夏にも似せた太陽が肌をジリリと焼いてくれる。
熱い日差しだこと。
そうだ
火元はコイツのせいにしよう。
白い太陽を睨みつけてやる。
アンタが総ての火元なんだよ
分かった?

何となく体が軽くなった気がした。

珍しく天気が良かったから
思わずベランダでお酒した。
星空を眺めながら飲むお酒はキモチイイね。
お花見の時ぐらいしかこんな機会そうそうないもんね。
あっ
ビアガーデンでもそうか。
でもあんまりビアガーデンって好きじゃないし。
サラリーマンの臭いがするから何か好きじゃない。
お酒を飲む時はいつもスタイリッシュに飲みたいじゃん。
ダサく飲むのは嫌いだよ。
ヤケ酒なんてもってのほか。
お酒で逃避するのなんて最低だよ。
私はいつも真正面から逃避しているから。(笑)

星空が瞬いて綺麗。
いつも瞬いて綺麗。
でもこれって排気ガスとかのせいだったりするんだよね。
綺麗な裏には陰があるのよね。
京都の仏像とかと同じだよね。
ススけて色が落ちているだけなんだけど
それが風情あって
元々そんなもんだと思ったりして。
でも結果良ければ全て良しだったり
世の中そんなものかもしれない。
世の中そんなものなんだよ
いつも。

都会にあって
意外と緑の多いこの街は
いつも空気が新鮮に感じられる。
本当は排気ガスの底で私達暮らしているんだから
全然そんなことないはずなんだけど
でも
いつも空気が新鮮に感じられる。
美味しい空気に
美味しいお酒に
綺麗な星空で
これが人生ちょっぴり贅沢な瞬間で
こんなことがちょっぴり贅沢な瞬間で
きっと
誰も知らない。
きっと
誰も解らない。

終電が去りぬけた後の駅はいつも寂しげで
活気のあった日中とは打ってかわって
静寂だけに染め抜かれている。
決して降りることの無くなった踏切を
エンジン音も無く通り抜けるクルマが
時間を乗せて行ってしまうような気がしてた。

今日1日だけでも
何往復もしたんだろう
電車も今は走ることなく
ただ2本の線路が
ただ伸びているだけ。


ね。

どうしてこんな単調な2本のレールの上を
あんな重い電車が走って行くのだろうね。
あんな重い電車が走っているのは
どうしてこんな単調な2本のレールの上なんだろうね。

物事は時としてとても単純なことがあって
複雑そうに見えても
実はどーってことない解決法が用意されていたりして。

一見複雑怪奇に見える
私たちの人生って奴も
案外
この線路のように
単純なレールの上に乗っかっているだけなのかもしれない。

でも
終電車が通り抜けた後のレールはとても寂しげだよ。
誰も通うことのない
ただのレールは
とても寂しげだよ。
やっぱり走るモノがなくっちゃね。

こんな単純な線路の上
一体幾つもの電車が走っていることだろう。
人それぞれに走らせているんだろうね
いろんな電車を。

でも
私が走らせているのは
いつも
強がりの電車だけだよ。

少し遅めの仕事が終わった後
折角だから1軒飲んで行く?
という常套文句なお誘い。
別に素気無く断る理由も無いもんだから
えぇ喜んで
と乗って帰り支度を急いだ。
 
時間も時間だから
今から居酒屋でも無いでしょうと
ちょっと薄暗がりなバーに。
お腹減り加減だけど
こんな店で大食する訳にも行かないから
少し塩辛いオツマミに
少しほの甘いお酒で
胃袋を誤魔化してみる。
こんな時には
トロケソウなムードがあれば
血糖値も上がって空腹も凌げるんだろうけど
生憎も一つビジネスライクな語らいは
神経を研ぎ澄ますばかりで
尚更お腹もキュルルと嘆くばかり。

そういえば
トロケソウなバーは久しく行ったことがない。
別に甘い囁きなんて要らないんだけど
隣合っているだけで
胸のトキメキを感じるようなお酒は久しくない。
友達の距離を破って少し近づいた二人の間隔に
無理矢理割って入る当たり触りの無い会話。
中途半端に大きな身振り手振りに
時折腰や腿が擦れ合ったりして
それだけで敏感に全身に何かが走るような
言葉が上ずっているいるような
それをお互いが感じているような
それをお互いが感じてないような
そんなフワフワした挙動と言動の中に
お酒だけが進んで行くような
そんなバーは久しく過ごしたことがない。

全然冴えてない人であったとしても
そんなハプニングの一つも有ったら楽しかろうと
浮気心にも感じるんだけど
生憎そんな雰囲気ではなく
ビジネスライク
ビジネスライク。

男と女の間には
艶のある物語がなければ
ただのお人形遊びじゃない。
それが愛情の有る無しに関わらず
艶めいた会話の一つもしてみせるというのが
二人で飲みに行く掟ってもので
そんなものも無いなら一人で飲みに行きなさいよ
そう忠告もしてあげたくなる。

折角この世に
お互いに欠けた部分を抱えて男と女が生まれてきたんだから
そこに補い合うモノを求めて引きつけ合うもの。
獲物を狙うように
獲物に狙われるように
お互いに駆け引きと叡智を繰り広げて
大人な楽しみを仕掛け合うもの。
本気になられちゃ困るけど
理性ある駆け引きや
ウィットに富んだ誘いが
知能指数高い遊びなのよね。

如何せん
食い気も無ければ
味気も無かったこのバーには
お別れの言葉にも次に繋がる覇気もない。
別にタイプじゃないまでも
もう少し楽しませて欲しいじゃんか。
もっと大人な飲み方と誘い方を覚えて欲しいじゃんか。

帰り道
ダサイ男と垢抜けない女が
ラブラブな恋模様を演じていた。
よっ!お二人!
超三流の村芝居みたいだ。
だけどお二人
男と女の間には壁は要らない
しなだれかかる胸だけあればイイ。
ダサイまでのトロケルような恋模様を演じ合う
それが健全な男女の仲だよ。
他人が目を背けても構わない。
それが男と女のあるべき姿だよ。
それが仮に愛情が無くても構わない。
それが仮に人の許さぬ道でも構わない。
それが闇夜に群れる男と女の本能なのだから。


アナタの陽炎が見えている。
実際には何も見えないんだろうけど
確かに私の目の前には見えているよ。
その面影
その声
その息遣い
全てが確かに
私の目の前には見えているよ。

アナタと過ごした時間はとても短かったけれども
今も私の心の中で息づいている。
ちょっと迷惑かもしれないけど
でも
今もとても生き生きと息づいているんだ。

きっと今も大好き。
そして明日も大好き。
1年先には分からないけど
でも
10年先までも愛していると思う。
私は一途な人間だから
きっと。
でも
迷惑はかけないから
ただそっと
思っているだけだから。

ねぇ
もう一度逢えないかな。
別に何するってわけじゃなくって
ただ逢って
話したいだけだから。
その先に何かあったとしたって
ただ逢いたいだけだから。

寂しいよ。
もう一度だけでも
逢いたいよ。
ホントに。
この世で何か一つだけ恨んで良いとしたら
私は運命だけを恨み続けるよ。
どうかお願い。
もう一度だけ
逢いたいよ。

最近また毎日気分がどんより
夕立前の雲みたく。
泣き出しそうな空模様が
スンデのところで堪えている。
泣きたくなっても泣かないのが大人だよ。
号泣なんてモッテノホカさ。
少しでも気分転換しようと
喫煙室でメンソールに火をつけて
フゥ~っと一息立ち煙草。

つらいなぁ...。

ひょっとしたらこの街ともオサラバかな。
そんなこと思って窓の外のビル群見ていたら
ふと
一年後の私が
「・・・なんて一年前に思ってたっけ」
と言っているところを想像してしまった。
世の中はいつだって相対性の中で動いている。
今が絶対だなんて思っちゃダメだよ。
一年前も
十年前も
そう
同じような気持ちで生きてきたもんじゃない
なんて
慰めにもならない繰り言思っていた。

席に戻って
作業に集中しようと思うんだけど
どうにも体が言うこと効いてくれない。

あぁ...ダメだなぁ。。。

すぐに自分を振り返ってはクヨクヨしてしまう。
自分を見詰めるとあんまりにもツライもんだから
ふと
誰かのことを想うことにした。

優しい無邪気な笑顔がとても安らぐ。
お酒交わしながらお話した由無し事
その一つ一つが私の力になっていて
手を握り
腕を組み
唇重ねた
その全てが生きる喜びを与えてくれて
仮にそれが刹那的な逃避だとしても
今の私にはそれなしでは生きる力も感じられなくて。

ヒトはいつも何かにすがって生きている。
いや
ヒトはいつも何かにすがらずには生きてられない。
それがヒトによっては
友人だったり
肉親だったり
宗教だったり
たまたま今の私には誰かというだけで。

逃げているんじゃないよ。
ちょっと安らぎたいだけ。
逃げているんじゃないよ。
ちょっと慰めて欲しいだけ。

いつも強がり言って生きているけど
たまには優しく抱き止めて欲しいじゃんか。
人間そんなに強くないんだもん。
たまにちょっと
ちょっとだけ
安らぎたいキモチだってあるよ。

何もなくてイイ。
ただ横に居てくれれば。
ただそれだけで
勝手に安らげるから。

・・・・。

あぁ
もうイイよ。
結構復活できた気がするから。
ゴメンね
すがっちゃって。
迷惑掛けちゃったね。
もう大丈夫。
多分10分ぐらい大丈夫。(笑)

私はまたPCに向かって作業を始めた。
少し眩そうな目をしながら。
少し奥歯を噛み締めながら。


街を歩いていた。
目の前に白いスカートの女性が歩いていた。
白い地に黒で大胆な柄の入ったデザインのスカートだった。
色合いから
派手ってこともないんだけど
かなり目立つデザインのスカートで
センスが良いんだか
センスが悪いんだか
何だか微妙~
なんて思って見ていた。

何気に道路の反対側を見た。
すると
そこに白いスカートの女性が歩いていた。
白い地に黒で大胆な柄の入ったデザインのスカートだった。

最近このテのスカート流行なんかしらん?

色合いから
派手ってこともないんだけど
かなり目立つデザインのスカートで
センスが良いんだか
センスが悪いんだか。
あっ。
私は道路の反対側
さっきの女性を見た。

全く同じデザインのスカートだ。

この二人
勿論
姉妹でもなければ
瓜二つでもなかった。
たまたま
同じ場所に居合わせた
赤の他人同士だった。
ただ一つ
全く同じデザインのスカートを履いているということを除いては。

この二人って
お互いに一瞥くれ合ったりしたのだろうか?
そうだったらバツ悪かったかな?
それとも
チッと思ったのかな?
こんな特徴的なデザインを好む人間だから
きっと二人とも
他人と同じことをとても嫌うんだろうな。
これで同じエレベーターに乗り合わせたり
同じ釜の飯食ったりしたら
どんな気分だろう?
あっ
釜の飯は関係ないよね
全然。

そうこうする間に
二人はそれぞれの道を歩いて行き
私だけが取り残された。
しばらくそのまま歩いていて
とあるブティックの前を素通りしたとき
一人の女性が
じっとショウウインドウの中を睨みつけているのが目に入った。
そこには白いスカートが飾ってあった。
白い地に黒で大胆な柄の入ったデザインのスカートだった。
色合いから
派手ってこともないんだけど
かなり目立つデザインのスカートで
センスが良いんだか
センスが悪いんだか
あっ
さっきのスカートだ。
その女性はガラスに穴でも開けて万引でもするかのように
じっと見つめていた。
そして
何か吹っ切れたような表情を一瞬浮かべると
その女性はお店の中に入っていった。
私は思った。
彼女はきっとあのスカートを買うことに決めたんだろうな。
それにしても。
私はじっとこのスカートを見つめてみた。
それにしても
このスカートには何か魔力でもあるんだろうか?

私はじっとこのスカートを見つめ続けた。