浜名君は、仮面の使い方が上手いよね
上は『南極料理人』
「西村君は、ピーナッツの使い方が上手いよね」
のパロディですごめんなさい。
今回もダミヤのターンが続く訳ですが、この「毒を一緒に飲む」ってのは何かメリットがあるのかね。
あのイアルの警戒レベルじゃ、杯に仕掛けてしまえばそれまでな気はするんだけど。
兎も角、あからさまに怪しい酒を飲んでしまったイアル大ピンチ。
しかし……窮地に陥ったイアルの心理攻撃!
こうかはばつぐんだ!
キリクさん……あなたもメンタル弱かったんすねwwww
いやまぁ、本人なりに色々考えて、しかもそれと現実が乖離しつつあったから当然と言えば当然なんですけど。
むしろ、あんだけ厭な役廻りしてたのに、彼の弱さが納得出来るような描写をして来た部分を評価すべきかな。
で、今回キリクに裏切りフラグが立った訳ですが。
仮面を割る、というある種古典的だけれども効果的な演出。
やっぱり仮面ってのはこう使わなくちゃな!
初代の仮面ライダー(漫画版)は己の傷痕を隠す為の仮面でした。
つまり人間としての異常性を異形の仮面で覆い隠した(『虎よ、虎よ』の設定流用に近いんですけれども、それはおいといて)
平成ライダーの中でも一番出来の良かったクウガは、仮面を壊す事で飄々としていた五代雄介の素顔と苦悩を最終回で表現しました。
藤田和日郎も「からくりサーカス」や「邪眼は月輪に飛ぶ」「スプリンガルド」などで、主人公の怒りや悲しみ、そして罪……そして人間性を隠す物として用いました。
だから心理学用語のペルソナを持ち出すまでもなく、物語において仮面が剥がれたり壊れたりする事には、精神のありようと直結する意味があるのです。
美貌を隠す為に仮面を付けた北周の蘭陵王なんかは、まぁ腐女子設定なのでさて置いてwww(確かに面白い設定だが)
DTB(一期)の黒さんも途中でポテトチップみたいにパリパリ仮面割らなきゃ「本当は人を殺したくなかった」なんて今更な説明台詞を他人から言われるまでもなく、その苦悩や心が表現出来たのにねぇ。