何物語~化物語異聞~
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これは、「君の知らない物語」。何物でもない物語。
いや、「誰も知らない物語」。何ものこらなかった物語。
何ものからも語られず、何ものこらない語りは、果たして物語と言えるのだろうか。
在るのに無く、無いのに在る。
語り手が無ければ物語は耳目に触れず、
物語が無ければ語り手はただ黙するのみ。
だとしたら、この物語は、存在すらしていないのかもしれない。
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そんな訳で、『化物語』の二次創作をしてみました。
由来。
こちらをずっと見ていらっしゃる方は御存知かも知れませんが、ぶっちゃけ僕は『化物語』ファンではありません。
むしろかなり批判的な立ち位置にあります。
そんな僕が、某所で文句を言ってたら
「じゃあ自分で書いてみれば?」
というお言葉を承ったので、実際に書いてみました。
まぁ、売り言葉に買い言葉みたいな物だったんだろうし、もしかしたらオリジナル作品を……という事だったのかもしれませんが取り敢えず書いてしまったものは仕方ない。
文体も、ネタも、ある程度意識してやってます(後半面倒で省略してますがw)
まぁ実際書いてみて、色々とプロ作家で速筆(メフィスト賞応募経緯参照)な西尾大先生には、やはり適わない部分が多々あるなぁ……とは思います(特に書き慣れ野度合いとか)
しかしながら、少なくとも僕が『化物語』というものをてんで理解もせずに文句言っているという偏見は、ある程度解消出来るんじゃないかとも考えています。
それと同時に、もちろん拙いのを承知の上で、この話には反『化物語』の要素を持たせてみました。
一応本文は完成していますが、二次創作にしてはそれなりの長さ(400字詰換算で百枚くらい)ですので、一章ごとに不定期に載せていくつもりです。
タイトルは勿論法則(人偏+物語)に従って付けました。
比較的安直なのでタイトルが被る同作の二次創作もあるかと思いますが、冒頭である程度意味を持たせてしまったのでそのまま行きます。
ちなみに、時系列や設定は【基本的に】矛盾しないよう書いております。