サスペリア1&2 | リュウセイグン

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今更感丸出しですが、ダリオ・アルジェント『サスペリア』拝聴させて頂きました。
2は厳密に言うとアルジェント作品としては先行して作られた『DEEP RED』というのが『サスペリア』のヒットで2の名前を冠され日本公開されただけなので、本当は全然関係ないようです。

案外2のが好きな方も多いようで。
個人的には映像の1、プロット&意外性の2かなぁ。
作品としては1のが好きです。
映像表現そのものについてはホント素人丸出しなので、何となくですけどね。

2のネタは何となく察しが付いたんですが、よく見えなかったので敢えて繰り返しはしませんでした。
実際繰り返していたら少し詰まらなかっただろうなと。
この当時としては、かなり凝った脚本だったんじゃないかと思います。
昔の作品であり、また完全版だからなのか、ややダレてるように感じるところとかなきにしもあらずですが、映像美やら殺し方にはやはりセンスがありますね。

1の方も実は9割方サスペンスで片付くような気もしますが、超常なのか犯罪なのかが迷う辺りが逆に面白いのかも知れません。サラが死亡フラグ立てまくってるのが不憫でなりませんでした。
極端なまでに色調に拘った箇所や、カメラワークの特異さはやっぱり驚かされます。
あまりにも無駄に赤いんでちょっと笑いました。
しかし、これでもかというくらい不安感を煽るんですね。音楽もだけど。

優れたホラーというのは、恐らく出現する前の段階で恐怖感を出すんだろうなぁと。
まぁ、サラが出現した時は「こう来たか!」と驚いたんですけど。

話で言えば途中で人殺してるのは雑用係のイケメンとオッサンだと思うんだけれども、ここは未消化のまま終わってしまったのでちょっとアレ? な感じもありました。
けれど確かに「悪夢」と呼ぶに相応しい、華麗な恐怖譚なのは間違いありません。

主演のジェシカ・ハーパー『ファントム・オブ・パラダイス』とこれだけしか知らないせいか「無駄に魔物と縁のある子」みたいなイメージなってるんだが、その解釈は合ってるんだろうか。