獣の奏者 エリン 第27話 「ヒカラに落ちて」 | リュウセイグン

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やっぱりエリンは鉄板やぁ~





今回はかなり独特な雰囲気の回でしたが、やはり演出の腕が冴えており、感動的なドラマとしても夏の怪談物としても優秀なエピソードに仕上がっていました。

今はハルヒで絶賛ループ中のエンドレスエイトが取り沙汰されていますが、感覚から言えばこっちの話の方がビューティフルドリーマー的なんじゃないかと思われます。

夢と現実の境界が曖昧になる。
そして自らの心が自身を同じ繰り返しに縛り付ける。

こういった不安感、奇妙さを上手く表現していたんじゃないかと。

正直ホラー回でジョウンが「旅をしている」と言った時に絶対罠だろと思った俺がいますが、ジョウンはジョウンでした。いつもの彼らしく、回りくどくなく、かといって説教臭くもない。絶妙の位置からエリンの心を軽くしてくれる存在。
もう命的にアレっぽいけど頑張って下さい……と、思った矢先にエリンの


お父さん攻撃



視聴者の涙腺に会心の一撃
カザルムから離れる時に言えなかったあの一言をここで言うかと。
しかしコレである意味ジョウン死亡フラグ確定
でも恐らくジョウンは気にしません
だって漢だから

そしてお母さんを救うビジョンとリランを救うビジョンがダブってきます。
やりたい事は決まっている、ならば迷う事はない。

てめぇの決めた、てめぇの道を貫き通せ…………エリン!!!!!

と、演出的には押さえ気味ですが、見えないアニキ(ジョウン?)を見てしまうくらいの熱を持ったシーン。
土台がしっかりしてるから何やっても大丈夫なんだろう。

勿論、演出自体も派手ではないけど十二分にその魅力を引き出しています。
いつもの暗喩といい、ヒカラの描写といい。
僕が気になったのは王獣のお墓の所かなぁ。
あそこだけ陰影が非常にハッキリしていて、今までの感覚からすると神秘的であると同時に違和感というか不安感というかそういうものを感じるんですね。
どういう意図なのか、僕の受け取った物と必ずしも一致しているとは限りませんが、やはり全体としてとても水準が高い作品だと思います。



そして来週はフラグが行き着いてしまったようです…………。
下手に再登場出来ないキャラだと思っていたが、ここで退場か……。
エリンに空いた、心の穴をどうやって埋めるかが焦点になってくるかと思われます。

トムラか? トムラがフラグを立てるのかっ!?