獣の奏者 エリン 第21話 「消えそうな光」 | リュウセイグン

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長文多し。

プロジェクトX~挑戦者たち~



風の中のす~ばる~、砂の中のぎ~んが~
主題歌・中島みゆき『地上の星』



希少な王獣 サイガムル 傷付いた幼獣 母親の喪失 
白銀の光

王獣規範 カザルム学舎 
アーリョ 闘蛇衆の娘 蜂飼いのジョウン

トムラとの確執 ムックとモック イアルの竪琴 
夜明けの鳥 絶対音感




消えゆく光を救え

天才少女命を繋ぐ戦い

カザルム学舎の奇跡






今回、勝手にタイトルを付けさせて戴くならこんな感じでしょうか。


試行錯誤の連続。失敗続き。

しかし最後の最後で第一歩を踏み出せるという、まさにプロジェクトXな展開でした。
その一歩も、今までエリンが歩んできた人生、彼女の才能、熱意といった全ての要素が一体となって初めて可能だったのですから、言うなれば……全ての話が伏線だった! といっても過言ではありません。
だから非常に回想シーンが多いにも関わらず、むしろ視聴者の共感を増す物として演出する事が出来るのでしょうね。
「王獣規範」なるものは今回初めて登場しましたが、存在自体はかなり前から知っていました。
どうやらこれこそが人と王獣の役割を規定する物だったらしいのですが、要するに王獣が飛べないのも操れないのも、じつはこれが関わっている可能性があります。
では、何故そんなルールを科さねばならなかったのか? それはエリンが規範から脱却していく仮定で自ずから明らかになると思われます。

さて、今回また「夜明けの鳥」が出てきましたが、二番なのかな?
歌詞が違うようなので、耳コピしてみましょう。




並べ枕の 愛しき我が子 今宵も眠れ

寝顔いじらし 愛しき我が子 今宵も眠れ

山は遠く 風は遠く 静かな森で泣くのはおやめ

話聞かせて 歌を聴かせて

今宵も眠れ 愛しき我が子





前回は「愛しき我が子」と「愛しきそなた」が出てきたりして不思議な印象を与える歌でしたが、今回は随分普通の子守歌に聞こえます。
しかしながらひとつ、気になるポイントは「静かな森で泣くのはおやめ」という部分。
子供が森で泣くか?
という至極真っ当な疑問が浮かびます。
そしてタイトルの「夜明けの鳥」
前回出てきた歌詞も


夜明けの鳥の声が流れて 静寂(しじま)を癒す

鳴くな夜明けの鳥よ鳴くな そなたの声を思い出すから


という部分がありました。つまり泣いて(鳴いて)いるのは夜明けの鳥である、と仮定も出来ます。
もしそうならば、夜明けの鳥=王獣だと言えるんじゃないでしょうか。
エリンが初めて目撃したのも夜明けに飛んでいく王獣でしたからね。