戦国BASARA 第3話「風来坊 前田慶次!」 | リュウセイグン

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長文多し。

いや~、俺マジでアニメのBASARA作ってる人凄いと思うわ。



あらすじ

領民に呼び捨てにされる男慶次、まつに追いかけられる

その後、上杉領、伊達領へ

正宗と遭遇

幸村と御館様の熱い語らい

正宗VS慶次戦、軍配は正宗に。だが

野心を取り戻した正宗、織田を討つ!





本当にアニメ版『戦国BASARA』の出来は素晴らしい
絶対微妙な出来だと思ってたのに。


先週までは基本的にバカ路線で、原作通りだったんですが、今回それ以上に良いのはちゃんとキャラを描いてるって事なんですね。


BASARAはゲームじゃキャラを示唆する物がムービーシーンと、戦場のセリフだけですから彼らは凄い頭が悪く見える


いや、実際頭悪いんだけど。
(そこが一つの魅力でもありますし、ここでのバカは褒め言葉)


でも、アニメじゃ頭悪いだけではない……というのをしっかり描いてくれてるんですね。


1話の正宗と小十郎の宴会もそうだったし、慶次のイタズラが実は利家やまつのことを心配してだとされていたり(しかも利家は気付いてるっぽい)正宗が織田に一度臆したけど、慶次との戦いで気概を取り戻したところなんかはよくやってくれるわ! と感心してしまう。
これ、ゲームじゃ全然ありませんからね。



また雨天→晴天と正宗の心情を表す演出とか、正宗が臆した理由がたんなる勝ち負けではなく領民達を考えて(自己中ではなく、キチンと君主の器がある)だったり、農民と畑を耕すような片倉が領民の立場を代弁したりして、コイツらがただのバカではなく、他人の事を考えた上でバカをやってる描写をしっかりしてくれてるんです。



武田が幸村殴ったのも幸村が主君ばかりを優先して、自ら領民を守らなければならない伊達の想いに気付いてないのにカツを入れたんじゃないかとか、そういう読み方が出来るんですね。



これはゲームを単に動かし続けただけじゃ分からない
登場人物になりきって、彼らが置かれている政治状況を考慮した上で彼らが何を想い、どう動くかを真剣に考えなきゃ出てこない描写なんです。



何度も言いますが、ゲーム上のコイツらはまるっきりバカです。



でも作り手がそれをバカと見下さず、彼らの裏には何があるのか、どういう葛藤や気持ちを抱えているのかを把握した上で書かれた脚本なんですね。
キャラと向き合ってる

ゲーム上のバカッぽさと、その中にあるはずの人間的な色々な気持ちを両立させてる



パッと見くだらないはずの奴らを、奇抜さや表面だけで捉えずに内面を書き起こそうとしている



こういう作業が出来る人を私は物凄く尊敬します
そこには真摯さや愛情が必要ですから。



深刻ぶった作品ではなく、こういう破天荒でアホみたいな作品でありながらも、人間性や内面はちゃんと書く



そこに私は格好良さを感じるんですね。
キャラだけじゃなく作り手の格好良さ



そういうのがしっかり出来てる作品は、きっと良作になります。

例えば

『天元突破グレンラガン』

『機動武闘伝Gガンダム』

『大江戸ロケット』

『ウルトラマンメビウス』

とかね。

ぶっちゃけこの作品、ゲーム→アニメ化の理想像じゃないかと、本気で思います。






最後に一言

こういう保志こそ、俺が好きな保志だ