ひょんな事からダーティーハリーの話になった。
もとはと言えば……なんだっけか。
あぁ、歌の話だ。
ガンダム00のマリナ姫の歌について話していたんですよ。
私は凄惨な場面でこそあの歌を歌わせるべきだと、これは今までも書いていたとおり。
で、『ガン×ソード』の同志がニュー・テラフォーミング(今適当に名付けた)計画発動する時も階段昇りながら鼻歌で『ハイキング』歌ってて、それだけで狂気を表現するのに充分だったという事。これも前に書いた。
で、他の例として挙がったのが『時計仕掛けのオレンジ』の主人公アレックスと『ダーティーハリー』の敵キャラ・スコルピオ。
アレックスは他人の家に侵入して『雨に歌えば』のリズムに合わせて主人に蹴りを入れる。
スコルピオは、バスジャックした後、子供を殴りつけながら色んな歌を歌わせる。
彼らの思考回路はよく分からないが、アウト・オブ・ベースな方々だというのはよく理解出来る名シーンである。
私は恥ずかしながらダーティーハリー自体未見だったので、そのシーンだけ見る事になったんだがふと気付いた。
アレ? アレックスとスコルピオって、顔似てね?
アレックス・デラージ
これは一緒に話していたたぶちっぷさん
も同意していた。
で、遅ればせながらダーティーハリー本編を見終わった後に町山智浩さん
の解説本を読んでたら答えがあった。
「彼はアンディ・ロビンソンを選んだ理由を『聖歌隊の少年のように無垢な顔をしていたからだ』と述べている(これはスタンリー・キューブリックがマルコム・マグダウェルを『時計仕掛けのオレンジ』にキャスティングした理由と同じだ)。スコルピオは堕天使サタン、アンチ・キリスト、ひたすら純粋な悪なのだ」
(『〈映画の見方〉がわかる本』 116頁より)
なるほど、選ばれた意図が同じだった訳だ。
たしかに子供っぽいし、嬉しそうに悪事を働きますね、彼らは。
こんな風に色々と共通点を見つけたり、その答えを知っていくって事は、物語を求める楽しみの一つでもありますなぁ。