私の自己愛マザーチェックコンプリートの母は何かと言うと自分は不幸の中で人一倍がんばってきたと語ります。

母は親を早くに亡くしているのと、父が身勝手な人間である事は確かなのでその不幸ストーリーを何となく信じてきてしまったのですが、冷静に考えてみると親が亡くなっても兄姉に生活費も学費も出してもらって高校まで卒業したし(学年一のIQだった兄が中卒で働いていたのにも関わらずです)、亡くなった親に恩を感じていた人に紹介された会社に入ったし、結婚は誰に強制されたわけでもなく母が選んだ相手だし、言うほど不幸ではないのです。

むしろ親の介護もなく、舅姑の苦労もなく、年老いた夫は捨てたので老人の世話は一切やらないで済ませてきた点は非常に楽をしています。

でも自分は可哀想で、夫や子供は甘えた楽な人生!と文句を言うのが常です。

調べてみたら、自己愛や発達障害と自己憐憫はとても密接な関係にあるんですね。

母は話の8割が自慢と人の批判なので自己憐憫が強いとは思ってなかったのですが、子供の苦労には共感を全く示さず自分の苦労語りに持っていく辺り、自己憐憫が強い人間だったのですね。

子供もそれを受け継いでいて、私は母と兄弟に「自分は大変だけどお前は楽だ」みたいに言われて育ちました。
更に就職氷河期に社会に出て、社会からは良い仕事につけないのもすべて自己責任、甘えだと言われてきました。

今になってみると、悪い環境のせいだよね、と思います。
私は明るくて優しいし、勉強もまあまあ出来たのに環境や人との出会いが悪く潰されてしまった。

性格は歪んでないので潰されたというより力を伸ばしたり発揮する機会を奪われてしまったの方が正確でしょうか。

学生時代から社会に出て…今までを振り返ってみると、本当に人に恵まれてない!

勿論、良い人もいましたけど、割合で言うと圧倒的にマイナス!

もっと悲惨な家庭で育って知能も低く苦労している人もいるから私程度で嘆くのもどうかと思いますが、私の場合、今までの私の不幸は私のせいではないと心底思う事が次に進む為のステップ!

そうしないと、不幸話を片手に世話をさせようとする両親にエネルギーを吸い取られてしまいますからね!

または、低賃金で重い責任や大変な労働を背負わせる職場でがんばってしまったりとか。

身近な人や環境にエネルギーを吸い取られてきたから不幸だったのであって、そこを気をつければ元々ポジティブな人間なので幸せになれるし、楽な人生万歳!という気持ちで暮らそうと思います(笑)