漫画「永遠のゼロ」感想(完結作品を語る! #414) | マンガ好きミュージシャンhiro’

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「永遠のゼロ」(原作:百田尚樹 / 作画:須本壮一)
連載期間 2010年~2012年(漫画アクション)

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昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。

・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。
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「永遠のゼロ」は、百田先生の作家デビュー作のコミカライズ版。零戦での特攻をテーマにした作品。
全5巻。LINEマンガである程度読めます!残りはネカフェで読みました!

どんな話かというと、
ひょんなことから今までおじいちゃんだと思っていた人は実は他人で、血の繋がりのある宮部というおじいちゃんは太平洋戦争で特攻隊の一員として亡くなったということがわかり、孫で20代の青年が宮部の軍隊時代の知り合いの話を聞いていく中で、その実像に迫っていくというものです!

百田先生というモロに保守派の人が原作ですが、そこまで思想は強くないです。
まぁ百田先生の別の本も読んだことあるんですが、そちらでも感じなかったのでそういうタイプなんでしょう。
とはいえ、
読み進めていくと端々に保守派らしい切り口が見られるので、モロにリベラル派の人が楽しめるかは不明です。

とはいえ、
絵は人を選ぶようなものではないですし、戦争ものというと重そうですが、そうなりすぎないような構成になっているので読みやすいです!

印象的だったのは、
特攻をする際のモールス信号のやりとりの場面で、マンガとして描かれているフィクションなわけですが非常に胸が苦しくなりました…。

戦争があったから今がある、人と人の繋がりには全て意味があり、全てに感謝しなくては!と思わせてくれる作品でした。

ということで、
特攻隊や零戦に興味がある人に、百田先生やこの原作小説が好きな人に、
5巻と読みやすいので空いた時間に少しの間もの思いにふける体験をしたい人にもオススメです!



・終わり方について(ネタバレなど気にする人は読後に確認してください)

宮部が特攻の機体を変えたことで助かったのが、おばあちゃんの再婚相手の大石だったという数奇な運命。
というか、宮部は機体の不調に気付いた上で、あえて一度自分を救った大石と機体を交換したのです。
九死に一生を得た大石は機体に残された手紙をのちに発見し、宮部の家族を探します。

そして、四年後から宮部の元妻と交流を始め、何度か会う中で宮部の死の真相を告白し、5年後に結婚へと…。

最後の場面は、
特攻機で空母に突入する宮部。機銃掃射では撃墜されなかったものの爆弾は不発に終わり、そこで命尽きます。
そして、米軍に海中に破棄される零戦はバラバラになって沈んでいきます…。
それで終わります。

あえてスッキリさせてないんだと思います。なんとも言えない余韻が残りました。

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ここまで読んでくれてありがとうございました。
「永遠のゼロ」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。

完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU

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