近所の公民館に「アイメイト」がきてくれるというので、子供たちと行ってきました。
ところで「アイメイト」って?

「アイメイト」とは、いわゆる「盲導犬」のこと。
東京都にある「アイメイト協会」で訓練された盲導犬のことを「アイメイト」と呼びます。

実は私もテレビ以外で本物の盲導犬を見たことがありません。
子供たちもなおさらだし、「見えない」ってどんなことか子供たちも考えたことがないでしょう。
実際にお話を聞かせていただく、いい機会だと思いました。

と、いうことで出かけたのですが、私はびっくりしてしまいました。
なにしろお話をしてくださった方(アイメイトのユーザーさん)のポジティブさ!
「目が見えない生活はさぞかし・・・」なんて思ったのは、きっと私のおごりだったんです。
「困っていること・・・ないねぇ。慣れてるし。」なんてほがらかに笑っていらっしゃいました。
もちろんアイメイトのおかげで一人で歩ける自由を得たし、この方の前向きな性格もあるでしょう。
しかし、私たちが変に「健常者」「障害者」なんていう線引きをしてしまっていたのでしょうか。

なぜ盲導犬をこの協会では「アイメイト」と呼ぶかといえば、犬と人間がお互い支えあっているからなんだそうです。
犬はブラッシングやシャンプーができないから人間がやる、人間は犬に助けられて歩く。
そこにとても信頼関係があると思いました。

教えてもらったのは、まず、お仕事中のアイメイト(盲導犬)には触ったり、食べ物をやったりしないこと。(犬の気が散る)
それと、一番困るのは信号機だそうです。犬も人も色がわからないので。
そんな人がいたら「声をかけてくれるとうれしい」とおしゃっていました。
「お困りですか。」「お手伝いしましょうか。」困った人に声をかける勇気を持ちたいです。

「目が見えないから、鼻と耳でお天気や季節を感じるのよ」とおしゃっていました。
鳥のさえずりの高低、店先の花や果物の香り、雨のにおい。
すてきだなって思いました。私たちの方がいろんなものが見えすぎて、人間の本来備わっている感覚が鈍くなっているのかもしれません。

ユーザーさんがお話している間はじっと椅子の下にうずくまり、ユーザーさんがなにげなくバックを手にするとパッと起き上がり、ユーザーさんを見つめ出発の合図を待つアイメイト。
とても印象的でした。