東アジアカップ~韓国戦と総括~。 | 未確認ブログ

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優勝がかかった最終戦。


相手は宿敵・韓国。


スタメンは中国戦と同じ。


連戦の疲れとコンビネーションを考えた結果だそうです。


国歌の時からブーイングが鳴る完全アウェー。


試合は案の定、高いモチベーションで攻め込んで来る韓国。


完全アウェーの日韓戦そのもの試合展開。


危うい場面もあるも、中国戦よりは選手間の距離も良く、耐え忍ぶ。


そして、前半25分。
クリアボールを拾った青山がロングパス一閃。


ディフェンスラインの裏へ上手く抜け出した柿谷が落ち着いて決め、見事先制。


青山の持ち味である視野の広さ、そして、柿谷が今シーズン意識してプレイしている事が上手く噛み合った瞬間でした。


しかし、すぐに韓国もスーパーゴールで同点に。


前半は1-1で終了。


後半も展開は変わらず。


後半すぐに槙野に代えて徳永を投入し駒野を左サイドへ。
再三、裏を狙われていたので、これでディフェンスが引き締まった感がありました。


試合は正に一進一退。


後半24分に工藤→山田。


しかし、試合は相変わらず膠着状態。


中国戦とは違い、粘り強くディフェンスしチャンスを伺う。


そして、後半42分に高萩→豊田。
引き分けでも優勝の可能性があるも、パワープレイに懸けて勝ちに来る。


韓国もターゲットマンを投入。


そして、ロスタイム。


西川のフィードを拾った駒野が原口にパス。
ワンタッチ目でディフェンスを置き去りにしドリブルで抜け出しシュート。


これは弾かれるも、詰めていた豊田の後ろにいた柿谷が左足でノートラップでシュート。


ゴールに戻るキーパーの逆をつき、見事ゴール。


しかし、まだアディショナルタイムは充分。


ロングスロー、コーナーキックから最後のパワープレイに出る韓国。


ハイボールに西川がファンブルし、無人のゴールを狙われるも豊田がクリア。


何とか凌ぎきって、見事、勝利と優勝を勝ち取りました。


~韓国戦総括~

敵地での日韓戦。
異様な雰囲気の中、攻められるシーンが勿論多かったのですが、耐え凌いで勝利したのは称賛に値するものだと思います。


2ゴールを上げた柿谷もボールが来ない中、絶えず裏を狙っていて我慢の展開でしたが、キッチリ決めきれる部分は流石でした。


ディフェンス陣も中国戦と違い、体を張ってよく耐えたと思います。


~大会総括~

Aマッチデーでは無い為に海外組に拘束力が無い為、Jの選手で選ばれた今回の代表。
『日本代表を名乗るな』との辛辣な意見や、真夏なのに過密なJのリーグ戦の日程。
更に2日しか準備が無いなど、Jのファンからすれば楽しみ以上に不安な要素が満載でした。


事実、初戦の中国戦ではその不安要素が的中し、運動量、コンビネーション共に課題が見え、格下中国相手にドローと不安なスタートでした。


しかし、続くオーストラリア戦はターンオーバーを使い、フレッシュな選手達が躍動。
追い付かれる展開も何とか引き離し勝利。


そして、韓国戦は上記の通りです。


今回は代表である前に、従来の日本代表メンバーに対する挑戦権を賭けたチーム内の争い、海外組に対するJリーガーの意地。


そういうものが垣間見られた大会だと思います。


セルジオ氏が今回、選ばれたメンバーがダメになる可能性があると言っていましたが、もし、全敗だったらと思うと恐怖しか思い浮かびません。


遠藤や今野、憲剛の常連組。その気になれば楢崎や闘莉王、俊輔、中澤、大久保、玉田、寿人と言った面子だって呼ぶことが出来たわけです。


そんな中、若手中心の今回のメンバー。
良くない結果ならば、その選手達だけではなく、Jリーグそのものの価値自体に疑問符が付いたと思います。


確かにユナイテッドやインテルなど世界に名だたるビッグクラブで活躍する日本人がいる事で世界との距離が縮まったのは大変素晴らしい事です。


この20年、日本のサッカーは飛躍的な進歩を遂げたと思います。


それは自国に素晴らしいリーグがあるからと言う事を忘れないで欲しい。


本当に日本代表に強くあって欲しいなら、Jのスタジアムに足を運ぶべきだと言う事を。


そして、今回選ばれてタフな試合を戦い抜き素晴らしい結果を残したメンバーには最大級の賛辞を送りたいと思います。


~個人的採点~

今回のメンバーに敬意を表し、一人一人採点して行きたいと思います。


GK【西川周作】6.0
寸評:さすがに連携不足のDF陣の為、失点は仕方無い部分もあったが、ファインセーブも多々あり、武器であるフィードの精度の高さは韓国戦の勝ちに結び付いた。
ただ、ハイボールの処理には一抹の不安も。まあ、飛び出さない川島よりは良いか。


GK【権田修一】5.5
寸評:可も無く不可も無く。他にライバルがいないから次の世代は安泰だと思わないように。


DF【駒野友一】5.0
寸評:キャプテンを任された重圧からか、初戦はボロボロ。しかし、韓国戦は及第点の出来。


DF【栗原勇蔵】5.0
寸評:中国戦はPK与えたり、点取ったり、更に失点に絡んだり。韓国戦はようやく持ち前の高さが生きた。


DF【徳永悠平】6.0
寸評:柴崎の離脱により緊急召集も適応力の高さは流石。安心して見ていられた。


DF【森重真人】5.5
寸評:初戦は及第点も巻き添え事故を喰らった感じ。韓国戦では強さをアピール。足元の良さを披露出来るチャンスが少なかったか。


DF【森脇良太】6.0
寸評:試合では効果的なオーバーラップ。
あと、うるさい(笑


DF【槙野智章】5.5
寸評:原口とのコンビネーションで持ち前の攻撃力が生きた。しかし、韓国戦では再三、裏を狙われる。


DF【千葉和彦】5.5
寸評:効果的なクサビの縦パスは見られるも、連携不足は可哀相な所。


DF【鈴木大輔】5.0
寸評:移籍したレイソルでポジションを確保していないので少し試合勘が。若さ故のミスもあり、課題を露呈した。


MF【高橋秀人】5.5
寸評:中盤から前では唯一の代表常連組。もっと周りを動かすくらいで良い。


MF【高萩洋次郎】5.0
寸評:高萩のイマジネーションが周りと合っていない事が多かった。逆に言えばもっと見てみたい選手。


MF【山口蛍】6.5
寸評:今大会MVP。タフな日程の中、疲れ知らずに危険な場所に顔を出す。
今回はディフェンスに重きを置いていたので、慣れてくれば攻撃力を見せれるかも。細貝よりは良い。


MF【扇原貴宏】5.5
寸評:縦パスを入れて攻撃のスイッチを入れたり、ディフェンスラインに入って組み立てたりと目立たないが良い活躍はしたが、印象が薄い。
柿谷とのホットラインが見れなかったのが心残り。


MF【青山敏弘】5.5
寸評:初戦は疲れからか消えている時間もあった。韓国戦は持ち前の視野の広さを生かした柿谷への見事なアシスト。


MF【原口元気】6.0
寸評:ドリブルの切れ味は見せたし、守備にも奔走。苦しい展開が多かった中、積極的にシュートを放つのは良かった。


MF【齋藤学】6.5
寸評:オーストラリア戦では見事なゴール。原口とは違ったタイプのドリブルは流れを変えるには適任。ジョーカーとしてアピール成功。


MF【山田大記】6.0
寸評:両足のテクニックの高さの他にフィジカルの強さも。もっとドリブルで仕掛ける場面も見たかった。清武より良いんじゃないかなと。


MF【工藤壮人】6.0
寸評:岡崎と同じ使われ方をするも、守備の献身さも岡崎並に出来るとアピール。初戦では1ゴールと結果も。1トップでの起用も見てみたかった。


FW【大迫勇也】6.5
寸評:1.5列目が適任じゃないかと思わせるような活躍。ポスト、ミドル、ドリブルと何でも出来る器用さは素晴らしい。
正直、今の前田よりは全然使える。


FW【豊田陽平】6.0
寸評:ノーゴールに終わるも印象は大。高さ、強さ、ポスト、前線からのチェイス、持ち味は全て発揮。グランパス時代はポスト出来なかったから感慨深い(笑


FW【柿谷曜一朗】7.0
寸評:『ジーニアス』の面目躍如。今大会、柿谷に掛かる期待値の高さは恐ろしいものがあったが、それに見合う結果をちゃんと残せた。
消える時間帯や守備をサボる事はあるも、FWなら点を取って勝ちに導けばノープロブレム。


GK【林卓人】-
寸評:お疲れ様(苦笑


林は金村より鈴木健に似ていると思う708