※ネタバレの可能性がありますので、未見の方はご注意を。
はい。松たか子主演の映画です。
まあ、これは話題になったので見た方も多いのではないでしょうか?
淡々と感情を抑えて演技する様はミタさんを彷彿とさせます。
って、こっちが先か。
ストーリーは自分の娘(4歳)を殺された松たか子が犯人である生徒に復讐する様を描いて行く…って感じですか。
犯人である少年A、Bや委員長の女の子(Aと引っ付いて最後はAに殺される)の視点からも、告白という形で描かれています。
普通、映画に限らず、物語は登場人物の誰かに感情移入させたりすると思うのですが、この映画はそれがありません。
言ってしまえば登場人物誰も得してませんね。
ホラーならね、憎まれ口叩いているヤツが最後自分を犠牲にして仲間を助けるとかあるんですが(笑
で、『あいつ良い奴だったよな』みたいな。
この作品の登場人物はそれぞれのエゴが押し出されていて生々しさを感じます。
犯人の生徒をあれやこれやと精神的に追い詰めていく松たか子にも肩入れ出来ないし、追い詰められていく生徒にも肩入れできない。
ただ、カメラのこちら側の視聴者は淡々と物語を受け入れて行くしかないのです。
それが、この映画の独特な雰囲気を作っているのではないでしょうか。
最後、犯人Aを追い詰めた松たか子が生徒を諭すと思わせて暗転。
そして、『な~んてね』の一言。
見終わって『ん゛~』と唸ったのは久々です。
採点…5/5点満点
えぇもんはえぇ(笑
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