何の宛もなく
帰り道を辿っていた

そう
特別に帰りたいなんて
思った事も無い

気が付けば帰り道

誰かが待っている事も無く
何処へ帰ったら良いのかも

懐かしい景色
故郷の言葉
風の匂い

でも私には
そこは異国に変わっていた

本物の故郷は思い出の中にだけ

私には帰り着く先がもう無いのだと
改めて気付かされる

子供の頃に走り回った神社の境内
友達の家や学校

そこに確かにあるけれど
時が帰らないから

もう二度と帰らないから

私には遥かな
異国になってしまった

本物の故郷は思い出の中にだけ
何処へ帰ったら良いのやら

迷子の様に 迷子の様に
彷徨う異国

本物の故郷は思い出の中にだけ