続きです。

長い一日 〜8月13日〜 ①

https://ameblo.jp/moon3679/entry-12507250693.html


Lの荒い呼吸の音で目が覚めた私。
「どうしたん?お水飲みぃ。」
と水を飲ませようとしましたが、Lは飲まず、私にすり寄ってきました。
もう少し眠りたかったので、Lを抱き寄せ
「よしよし…もうちょっとねんねしようね」
と言って眠りました。

次に目を覚ました時には、夫は早朝の散歩に出かけたのかテントにはいなく
キャリーの中のRが朝ごはんの催促を始めたところでした。
Lは朝は食べないので、Rにだけ朝ごはんを食べさせ2人を連れて外に出ました。
Lはまだ眠そうだったので、スリングに入れて抱っこ状態で連れて行きました。
少し呼吸が荒いと思いましたが、夫が
「昨夜、ササミ食べすぎたからじゃない?libraが調子に乗ってたくさんやるからニヤリ
と言いました。
たしかに、嬉しそうにがっつくL見たさにやりすぎたかも知れません。
ちょっと反省しつつ、消化できたら落ち着くかな?と軽く考えていました。

それでもネットでササミは犬にどれくらいあげてもいいのか?などを調べたりしました。
夫も、ちょっとだけオクラをあげたけど大丈夫かな?と調べてくれました。
そのほか、目を離した隙に拾い食いでもしたか?と、食の細いLにはありえないけど念のため山で犬の拾い食いの危険を調べてくれたりもしました。
特に該当するものはなかったので、やはり食べすぎか…川で遊んだ疲れ?と思い見守ることにしました。

早朝の山は爽やかで涼しく、川は清らかで優しい音で流れていました。
空気も美味しくて、来て良かったね〜♪
来年は2泊にチャレンジしてみようか?
などと夫とひとしきり楽しく話しました。

膝の上で眠るLや足元でウロウロするRにも
「キャンプ楽しい?また来たいよね〜」
と話しかけたりもして。

大きなキャンプ場なので、朝食サービスがありました。
ワンコOKの山小屋のようなカフェでパンとサラダのビュッフェスタイル。
Rはパン大好きなのでおすそ分けウインク
Lは好みのパンでないと食べないので、柔らかめの好きそうなパンをちぎって口元に持って行きましたが食べませんでした。

あらら…いつもの選り好みが始まったわ…
朝はLに食べさせるのにいつも苦労するのです。
食べない日も多々あるので、今日は食べない日なんだな…と特に気にせずにテントの片付けのためにカフェを後にしました。

もしかしたら、この時から……
いえ、本当は夜のうちからすでにLはしんどかったのかもしれません。

テントを片付けるあいだは、日差しを避けるため
タープの下にサークルを置いてRを遊ばせ
おとなしいLはスリングに入れたままイスの上に乗せておきました。

あーでもないこーでもないとテントをたたみながら、ふとLの方を見ると、スリングの中で伏せをして目を細めてこちらを見ていました。
なんだか穏やかな笑顔のように見えて、
「ふふ。なんかこっちが見守られてるみたいだわ」
とクスっとしながらテントを片付けました。

無事に撤収して事務所でチェックアウトして帰路につきました。
車の中が暑かったのと日差しが強かったので、念のためワンコのヒンヤリウェアをRとLに着せておきました。

抱っこが好みではないRは足元のエアコン吹き出し口で涼むのがお気に入りなので問題ないのですが
抱っこ大好きのLはどうしても日向になりがちです。
膝の上のLのとなりに冷たいペットボトルを置いて暑くならないようにしながら過ごしました。

朝よりも呼吸が早くなっているのが気になりました。

気をつけていたので可能性から除外してましたが
「もしかして、熱中症?」

はぁはぁしてるのは体温が上がってるから?

ネットで検索すると、症状が当てはまるような…
当てはまらないような…

とにかく暑くならないようにしなくては…
エアコンの吹き出し口をLの方に向け、冷たいペットボトルをそばにおき
タオルで日陰を作って見守りました。

さっき調べたサイトには、熱中症で病院に運ばれる犬の50%は亡くなってしまう。早ければ早いほど生存確率は高いから早めの受診を、と書いてあったのが頭をよぎります。

重症になるとチアノーゼという舌や歯茎がムラサキになると書いてあったので、何度もLの舌の色を確認し、綺麗なピンク色だから大丈夫…と言い聞かせながら見守りました。


つづく