〖 ⅩⅪ 世界 〗
「一つの物語は完結しました」
ひとつの物語が あなたの中で静かに輪を閉じました
それは何だったのでしょう
役割として続けてきたこと
もう頑張らなくてよい関係
自分を守るために身につけた癖
「こうあるべき」と信じてきた人生
そのどれかが
そっと 「役目を終えたよ」と告げたのです
閉じた円が かすかな音を立てて
あなたの内側で響きました
世界がひとつ終わると
次の世界が 必ずあなたを待っています
その扉の名は 0 ―― 愚者
まっさらな始まり まだ何者でもない自由
新しい旅に出る前に
荷物をひとつ置いていきませんか
手放すこと 区切りをつけること 縛りをゆるめること
それらは 次の世界では もうあなたを守る役目を持たないから
「動けない」「終わった気がしない」
そう感じるなら それでもいいのです
強制ではありません
いまの場所でバランスが取れているなら
しばらくそこにとどまっても構わないでしょう
ただ―― その輪は いずれ檻にもなります
あなたが動かない限り 次の物語は動き出しません
もし現実的にまだ動けないだけなら
あなたの心はもう 次へ向かっています
だから今は ほんの一歩だけ
輪の外へ出る準備をしておきましょう
あせる必要はありません
あなたの歩幅で進めばいいのです
