〖 ⅩⅦ 星 〗
「ただただ与えて」
手放すという静かな変容
こだわりも 期待も 「ねばならない」も
砂の城のように静かに崩れ 湖の底へと流れていく
ただただ 手放す
手放すのは難しい 自分じゃなくなる気がして 胸がきゅっと縮む
「わたしはこうだから」
「あの人はこうだから」
「こうでなければ」
そうやって必死に形を守ってきた
でも それはいつまで通用するのだろう
人生は最初から最後まで決まりきった色じゃないことは
あなたもわかっているはず
星はいう そろそろ手放しなさい と
自分で自分を狭めていることに
縛りつけていることに 気づきなさい と
もっと遠くを見てみて
「こだわり」は もう必要なくなったの
手放すことは 失うことではないの
それは
あなたが本来の形へ戻るための 静かな変容
湖に沈んだ砂の城は やがて水に溶け
新しいあなたの土台になる
