〖 ⅩⅣ 節制 〗

 

「混ざり合う そして 新しいあなたがつくられていく」

 

ほかの色が混ざり合うたびに あなたは

まだ知らないあなたへと そっと形を変えていく

 

濃くなったり 薄まったり  思いがけない色が差し込んだり

人生のパレットはいつも静かに揺れながら  新しい階調をつくり続けている

 

好きな色だけが混ざるわけじゃない

むしろ 望まぬ色こそが 深みや厚みを与えることがある

 

白に赤が触れれば もうそれは白ではないけれど

その変化は “失われた純度” ではなく “生まれた味わい” なのだ

 

こだわりの輪郭がほどけていくとき

アイデンティティが濁ったように見えるとき

それは崩壊ではなく 「 節制」という名の静かな錬金術

 

異なる価値観が流れ込み  異物が混ざり  思い通りにならない日々が訪れる

けれど それらはすべて あなたの成長のための材料として

 必然のタイミングでやってくる

 

それが いま

 

「いやだ」と言いたくなる瞬間こそ  新しい色が生まれる前触れ

 断れない変化のレッスン

それを 受け入れたとき あなたの中に太陽の世界観が芽吹き 

まだ形にならない未来の光が ゆっくりと輪郭を持ちはじめる

 

混ぜることを恐れないで

結果が見えなくても  いずれその色はあなたの物語を照らす

 

いま あなたは変化の道のただ中にいる

混ざり合いながら もっと味のある人間へと

静かに 確かに つくられていく