〖 ⅩⅢ 死 〗
「もう通用しない」
こうでありたい
こうであるべき
こうでなければならない
こうであることは当たり前
こうであることが正しい
こうならないのは まわりが間違っているから
――それが いままでのあなた
けれど もうあなたの手法は出尽くしました
肉は剥がれ 皮はむけ
あなたは骨だけになってしまった
骨の隙間を吹き抜ける風は、
いったい何を語ってくれるのでしょう
「悪いことが起きますか?これは凶ですか?」
骸骨が出れば 驚くのも当然です
凶なのかな と胸がざわつく気持ちもわかります
でも タロットはおみくじではありません
人生という大きな物語の中の
たった一枚の象徴にすぎないのです
「では警告ですか?」
そう問われれば 場合によってはそうとも言えるし
そうと決めつけるものでもない
ただ―― 今のあなたの状態が そのまま姿をあらわしただけ
「これから何が起こるの?」
何が起こるのでしょうねえ
人の考えは そう簡単には変わらない
それは誰もが知っていること
けれど
変わらない と 変われない は
少し違うのではありませんか
あなたにとって その違いは何でしょう
自分の中に潜む「きめつけ」を見つけたとき
おのずと道はひらけていく
変わることを こわがらないで
馬は骨にはなっていません
あなたを乗せて しっかりと進んでいきます
この先で再びあなたは 新しい血肉を得るでしょう
……まあ 新しい血肉か 古い血肉かは あなたしだいですが
