〖 Ⅹ 運命の輪 〗
「人生はバイオリズムの波のようなもの」
偶然はいつも静かに降りてくる
道端の石のように ふと目に入るだけの出来事や 名前も知らない誰かとの出会い
本当は意味などない
ただそこにあっただけ ただ起こっただけ
けれど その出来事に息を吹き込み
その人に色を与え 物語にしてしまうのは いつだってあなた自身だった
同じことを繰り返しているように見える日々も
石像の周りをぐるりと歩くように 角度を変えれば まったく違う姿を見せる
止まっていた流れが ふいに動き出す瞬間がある
せき止めていたのは誰だったのか
せき止められていたのは何だったのか
運命の輪は 誰の責任もなく ただ回り続ける
どうかその勢いに飲み込まれず あなたの足で立っていてほしい
世界は偶然でできている
出会いも 縁も 助けられた瞬間も
そこにどう反応するかで あなたの運命は形を変えていく
正義のように 「こうだからこうなる」ではなく
ぽん と目の前に置かれた出来事に あなたがどう息を返すかで 未来は編まれていく
偶然を偶然として受け取り
その中で自分の反応パターンに気づいたとき
あなたはそのパターンから自由になる
そこにチャンスが生まれる
かつてのあなたは 枠を外し 常識をほどき
怖気かずにいろんな人にアクセスしていた
そのときのあなたには 偶然はよく降りてきた
橋渡しがつながり 新しい扉が開き 可能性の種が
足元にぽとりと落ちていることに 気づけるようになっていた
意味を求めず 幅を広げていたからこそ 運命の車輪は軽やかに回り
何が起こるかわからない世界が あなたの前に広がっていた
人生は決まっていない
運命は固定されていない
ただ 偶然の中で あなたがどう反応するかで 物語はつくられていく
そして今日もまた 新しい偶然が あなたの前に置かれている
その小さな出来事を どう扱うのか
どう取り入れるのか その選び方こそが 新しいあなたをつくっていく
