〖 Ⅵ 恋人 〗

 

 

 

「さあ新たな冒険です」

 

 

「いいじゃない、食べちゃお」

その一瞬の衝動

 好奇心に火がついたイブは

神の教えをそっと背中に置き去りにして

禁じられた実へと手を伸ばしました

 

アダムは言います「決まりを破ってはいけない」と

けれど イブの唇にはもう甘い果汁が触れていました

 

その小さな“越境”は 神の怒りを呼び

 二人はおだやかな園を追われてしまいます

 

これは、ずっと昔から語り継がれてきた物語

 

===

 

この物語をどう捉えますか?

 

あなたは今

自分を守ってくれていた安全圏から

そっと一歩 外へ踏み出しました

 

それは罰ではなく  新しい物語の始まり

恋が実る・実らないという単純な結末では語りきれない

もっと深い“人生の航海”のスタートなのです

 

それには 感覚のあなたと 理論のあなたが

ゆっくりと手を取り合う必要があります

 

世界は 無数の価値観や感覚が渦を巻いています

あなたはその海を泳いでいくことになるのです

 

もし私が「この恋は実ります」と断言したとしても

そこで物語が終わるわけではありません

 

そう宣言されたその先から新たな人生が始まっていくのです

 

どう接していくのか

どう関係を育てていくのか

どう自分を保ちながら 相手と歩いていくのか

 

感覚だけで突っ走るのは危うい

計画だけで固めるのも味気ない

 

大切なのはあなた自身の物語を創造していくこと

 

うまく泳ぐ必要はないけれど どうかおぼれないようにね

 

自分の感覚を大事にしながら、 それをそっと理論で包んで

この広い海を進んでいく

それが 今始まったばかりのあなたの冒険なのです