〖 Ⅲ 女帝  〗

 

 

 

 

「いますでに満ち足りています」

 

足るを知る

あなたはすでに満たされている

それに気づいていますか

 

周りと比べなくていい

あなたの中にだけあるものが  静かにあなたを満たしている

 

ここは肯定の世界

 

余計な声は置いていけばいい

もっと 自分を見てみなさいな

 

答えは急がなくていい

問いかけることが  内なる神殿の扉を開く鍵になる

 

日記に一行

風の気持ちよさや胸のざわめきを置いてみる

その小さな言葉が あなたを本当の自分へ導く階段の一段目になる

 

「そのままでいい」

 女帝の言葉は  あなたの椅子をそっと差し出す

 

「外ばかり見てたら  座り方を忘れてしまうで

 いま話しているのは あんたのことや」

 

・・・満ち足りているなんて嘘だ

そう思う日もある

不安で 何も持っていない気がして

でも 物質を持つことが豊かさじゃない

季節の果物を味わうように その時々の自分を味わえる余裕

それが あなたの中の豊かさ

 

真の豊かさは外にはない

外がくれるわけでもない

あなたの心の問題なのだ

 

自分にとっての欠乏とはなにか

結婚とは 出産とは 愛とは 

その形を外に探さず  ゆったりと季節が巡るのを待つ

ときには「ま、いっか」と言ってみる

 

無条件で愛されている世界を 一度でいいから生きてみる

それがお姫様ごっこになってもいい

その世界はどう見えた? その景色をどうか覚えておいて

愛されているという前提の世界を

 

かつてあなたは  いろんな卵を温めていた

未来も結果もわからないまま

 

自分から生まれた小さな発想を

つぶさずに抱きしめていた

それは あなたが自分を大事にした証

 

足るを知るとは  外を満たすことではなく

内側の静かな豊かさに気づくこと

 

あなたはすでに満ちている

その光に ゆっくり気づいていけばいい