一つ仕事をすませたあと
春の陽気に誘われるまま
梅を見に行くことにした
が
なかなか前に進めない
今日はやたらと通せんぼにあう
朝の仕事に向かう時からずっとだ
前を歩く人が
急にとまったり
よけて先へ進むと
その前を歩いていた別の人が
急に方向転換したり
またまた避けて通っても
ふらふらと歩いている人がいたり
別の場所では
目の前をいきなり横切ってこられたり
遮断されまくる
時々こういうことが起きる
もういい加減にしてくれ
ってくらい濃厚に起こる
結版 引き寄せの法則か?
違う意味で![]()
今日はこういう日なんだな
それでも春の陽気が誘うので
悪いことが起こる気はしなかったので
引き返すことはせず
北野天満宮へ向かった
まだ蕾のある梅を写真におさめてっと
お目当てのお薄はお店がお休みだったので![]()
ぼちぼち帰ることにした
あ・・・
そういえばこのあたりだった
もうひとつ行きたい場所ができた
うろうろうろうろ
あれえ
この道じゃあなかったかなあ
何年も前のことだったので
道順がなんともうる覚えだ
ある門に入ったが
ここじゃなかったことに気づいて
途中で引き返した
と
後ろから来たご夫婦が
どうしたのかと尋ねてきた
ある場所を探しているがうる覚えで・・・
と話す
長身の旦那様は後ろで静かに見守っている
小柄なご婦人は
穏やかな口調でこのあたりの説明をしてくれた
春の時間によく似合う
穏やかな柔らかい上品な口調だった
表情もやわらかでまあるい光をもった瞳
その心地よい響きをもう少し聞いていたくて
会話を無理やり続けた
お礼をいい
わたしはいったん引き返して歩きなおすことにした
そして道を一本間違っていたことに気づき
無事につくことができた
そのご婦人と別れた後
なんだか体がすっと軽くなったのを覚えている
そのすっとの仕方が本当にわかりやすくて
なんだか重かった荷物がすっとなくなったといったような感じだった
春の陽気と上品なご婦人
人間界におりて春を堪能しに来た菩薩さまだったのかもしれない〇
