食事をしたレストランから一番近いホテルへ

Kはその辺りに会社の工場があるとのことで

土地勘があるらしい


私と言えば隣の市なのに

その辺の地理はまるでわからない


ただ、少し離れたら

とってもお洒落なホテルが

いくつもあるのは知っていたけど…


Kは前の彼女と別れてから

少し時間が開いて

久しぶりだったみたい


着いたホテルはまるで昭和のような

レトロなまま

改装などで手を加えていない様子

私たちの他に、客はいないようだった


入った部屋では二人して笑った


まさか…

夏にエアコンの壊れた部屋

扇風機が3台あった!!


冷静に考えたら

他に客がいないのだし

部屋を替えて貰えば良かった


そんな言葉も出た気がするけど

そのままでいいか…


Kはサッサと一人でお風呂に入って行った


とにかく何をするにも動きが早い


初対面で一緒にお風呂も恥ずかしい私は

何の断りもなく

一人でお風呂に行ったKにほっとした










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