moon2tさんのブログ -4ページ目
DAさま。
何歳かは数えるのヤボだからやめるね。


ライブの告知してくれよ

言われてブログで告知して、ライブ中止に(ドタキャン?笑)なって、目の前から消え失せて何年?
最後に観たライブは新しく買ったばかりの黄色いストラト弾いて嬉しそうだったのなぁ。

これも年数数えるのヤボだからやめるね。



DAとしてライブで唄ってくれた期間。
それがあったからきっと私は、私たちは救われた。ずっとそう思っている。
何かを求めてライブ行って。人前で泣けずに溜めていた涙を歌を聴いて笑いながら流した。
浄化の泪を流して、笑って浄化して。でもやっぱりずっと大好きで、泣いて笑って笑って微笑んだ。
今だってあの時のソングライン思うときゅーってくる。



なんでもないよ。
って何も言わずに微笑んでくれたダイラさん。ハッピーバースデー。

もう今日も終わりだけどねwwwそんぐらいがちょうどいいよね。そんぐらいきどらずに。
どこに居たっておめでとうございます。
じゃあまたいつか。
こないだあげたやつの前が8月だったのに驚愕した本日、ご機嫌如何でしょうか?
て、書いててまた期間開いたり?www 


つづき。

戦いの終った後の沈黙。何もなかったような沈黙。世界の沈黙。
ここがイスマイルの故郷。
シモーヌの生まれた国。アメたちの傷ついた国。

「忘れさせようとしている物語を語りに行こう。お前の物語。私の物語。」
「あいつらは物語なんてどうでもいいんだ。世間は言う。『物語は要らない。全部忘れろ。』」



旅の中、背負子の中の父さんは日々変化していて(背負子は中は深くてこちらには張りぼての帽子をかぶっている黒い頭の部分しか見えない)、臭気をまいてる(たまにウィルフリードが父さんに香水を振りかけている)。
「うっ!なんだ!?このにおい!」と言われるにおい。


けれど身体から離れた父さんイスマイルはとてもチャーミング。
突然、舞台の真ん中で床からこげ茶色いもの(ドーラン)を顔に塗りたくるイスマイル。
息子「何をしているの?」父「腐ってる!」
驚いた息子の声かけにどうどうと答える。滑稽でもの悲しい。見た目からも彼の身体の変化が分かるようにどす黒く顔や服が汚していく。汚れていく。ちょっと悲しい。
けれど実体のないイスマイルや妄想の騎士ギロムラン、彼らは底抜けに明るい。
ウィルフリードとシモーヌがイスマイルの安住の地を探してあちこち訪ね回っている中、のんきにギロムランと身の上話しや二人でダンスを踊ってみせたりする。
「お相手願えますか?」
胸と腰に手をあて相手におじき。
「喜んで」
片手を差し出し、相手におじき。
くるくるくる。
時には陽気にサンバもおどる。
すてきな夜の星空の下で舞踏会。悲しく愉快に踊り出す。
(その前に土地を譲ってくれるかもと寄った権力者の家で酔っ払った豪族に意識の無い身体をもて遊ばれおもちゃのようにクルクルとダンスを踊らされたのもイスマイル)。

時には静かな夜の闇。皆んなが寝静まり、シーンとした真夜中1人床に這いつくばり声をかける。
「チョチョチョっ(舌を鳴らして呼び寄せる音)」「ちびちゃんちびちゃん。ちびネズミちゃんネズミちゃんしんだ人間の指だぞ、肝臓もあるぞ。」

おどけた彼は観ている私たちの笑いを誘う。そしてそれは悲哀。

イスマイルは言う。
「いきものは息をして大きくなって年を取っていく。私はしんでいて星も震えるような臭いを撒き散らしている。」
彼は変わらない。そして彼は変わっていく。

舞台を追うごとにどんどん身体は茶色く黒くくさっていく。においは伝わらない分、視野の変化。
旅の長さを思い知る。


イスマイルとウィルフリード。
イスマイルとせんそうの子どもたち。
この旅の終結は?




終結は次ね。次、終わらせるよ。







父イスマイルを背中の背負子(しょいこ)に背負い降り立つ父の故郷。到着した異国。傷跡の癒えない異国。閉鎖的な国。


村で出逢った老人にまいそうの場所を求める。父さんの育った村。でもこの傷跡の癒えない地は未だまいそう場所はいっぱいでその場所が無いという。
父の(眠る墓所の)上に、息子を、親戚を、と安らぎを求める場所にさえ安らぎはないと老人は言う。
そして老人に案内役として見合せられた唄う女。閉鎖的な村人たちから忌み嫌われる唄う女。
ここに居ても女の居場所はない。お互いの求める場所をともに探せと老人は考える。

唄う(自分の主張する)ことで何かを変えたい。求める女。
父の安住の地を見つけ荷を降ろしたい。求める男。
ウィルフリードとシモーヌ。2人は出逢った。
父を背負った男と唄を背負った女。


彼らは2人新しい土地を求め旅に出る。
誰にも咎められず父を留め置くことの出来る土地を求め。
誰にも咎められず想いのたけを歌に乗せて唄うことの出来る自由を求め。



そして彼らは旅のなか出逢う。

銃を背負った男。
闘うことでしか守る術を知らなかった子どもだった。暗闇で誤って父を打った男。アメ。

笑いを背負った男。
目の前で父をきりきざまれそれでも兵士に笑えと強要されて笑いが貼りついた子ども。笑うことで身を守った男。サベ。

自己の存在しかない男。
父親の存在を知らぬということを背負った子ども。戦いのさなか生まれ自分の存在価値を捜す男。マシ。


名前を背負った女。
家を焼かれ、家族を失い、手元に残ったもの。それが電話帳。そこに載っている名前を覚えておく彼らをつなぎ止めることに使命を見いだした女。電話帳の見知らぬ人の名前を覚え続けて名前の重みにがんじがらめな女。ジョセフィーヌ。

父を背負った男。ウィルフリード
唄を背負った女。シモーヌ
銃を背負った男。アメ
笑みを背負った男。サベ
存在を背負った男。マシ
名前を背負った女。ジョセフィーヌ


彼らは旅に出る。
救いの地を求め、自由を探して、それぞれが背中の荷物を降ろす土地を探して旅をする。


あぁ。そうか。
書いてて気づいたよ。皆んな何かを背負っている。


そしてウィルフリードに背負られて故郷に戻ってきたイスマイル。
イスマイルは何を背負っているんだろう。




※お久し振り。まだ終わってないの。急に続きを、と思ったんだけど一体いつの舞台の感想? 笑。自己満の覚え書きだからスルーでwww