エリーゼのために 冒頭8小節を美しく弾く方法 ― 大人のための音の整え方 ―
< charset="UTF-8" />ピアノを弾く大人の方にとって、一度は憧れる曲ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン《エリーゼのために》その中でも、最初の8小節はとても有名で、同時に「意外ときれいに弾けない」と感じやすい部分です。音は合っているのに、どこか落ち着かない。流れていかない。歌っている感じがしない。。今回は、冒頭8小節を“美しく聴かせるための考え方”を大人の方に向けて、丁寧に解説します。■ 冒頭8小節は「テクニック」より「呼吸」この部分でいちばん大切なのは、指の速さでも、音量でもありません。呼吸です。弾く前に、一度ゆっくり息を吸ってから、最初の音を置くように出してみてください。この一呼吸だけで、音の質が驚くほど変わります。■ 最初の音は「始まり」ではなく「余韻の中」冒頭の右手の音は、勢いよく「弾き始める音」ではありませんすでに静けさが流れている空間に、そっと音を置くイメージです。・鍵盤を叩かない・指の重さを預ける・音が立ち上がる瞬間をよく聴くこの意識があるだけで、音がやわらかく、品のあるものになります。■ レガートは「指でつなぐ」が基本冒頭部分はペダルを多用しがちですが、まずは指だけでつなぐ意識がとても重要です。・次の音に行く直前まで前の音を聴く・離すのではなく「受け渡す」・音と音の間を急がないペダルは、指のレガートを補助するものとして最小限に使います。■ 左手は「伴奏」ではなく「呼吸の土台」左手は目立ちませんが、ここが不安定だと、右手は歌えません。・音量を出しすぎない・一定の流れを保つ・拍を押さえつけない左手は「波のように、静かに動き続ける」そんなイメージが合います。■ 冒頭8小節を練習するときのおすすめ方法①右手だけで歌うように弾く 声に出して歌ってから弾くのも効果的です。②左手だけでリズムを安定させる テンポを揺らさず、静かに。③両手で、通さず2小節ずつ 流れを壊さず、細かく区切ります。「最初から8小節通す」練習より、2小節を丁寧に仕上げる方が、結果的に美しくなります。■ 冒頭が整うと、曲全体が変わるこの8小節は、曲全体の「空気」を決める場所ですここが落ち着いて弾けると、中間部に入っても慌てにくくなります。< charset="UTF-8" />次回は、「中間部が急に難しく感じる理由」・なぜ指がもつれるのか・どこで頭が混乱するのか・どう整理すれば弾きやすくなるのかを、楽曲構造の視点から解説します