氷室京介×ゆず
King of Rock Band BOOWY
●氷室京介をリスペクトする
ミュージシャンたち
SPECIAL TALK PART.3
2006年12月22日放送 cx「僕らの音楽」より
~階段を颯爽と降りてくる氷室登場。
席を立ち、緊張した面持ちで氷室を迎えるゆず~
北川 こんにちは。
岩沢 初めまして。
氷室 初めまして。
北川 ご無沙汰しています。北川です。
岩沢 岩沢です。
北川 よろしくお願いします。
岩沢 お願いします。
氷室 まぁ、どうぞ。
~着席を促す氷室~
岩沢 失礼します(笑)。
北川 失礼します(笑)。
氷室 今日はごめんね、なんか。
北川 いやいや。
氷室 急に。
岩沢 いえ。
本当に僕は、真剣にドッキリだと思ったんですけど(笑)。
あの~、光栄です。
北川 むしろ、僕らで・・・(笑)。
岩沢 すみません(笑)。
北川 ありがとうございます。
~ついに対談スタート~
氷室 この間、悠仁くんの方は・・・。
北川 はい。
氷室 ラスベガスでたまたま会ったんですよ。
北川 そうなんですよね。
岩沢 お話は北川から聞いてます。
氷室 偶然ね。
北川 そうなんですよ。
氷室 イベンターの人と一緒にいたんで。
北川 はい。
氷室 「氷室さ~ん」って言うから、誰かなと思ったら。
イベンターの人で、で、彼が・・・。
岩沢 北川さんが帰ってきてからの、もう・・・。
氷室 いや、俺はねぇ・・・。カミさんに言って。
「ゆずのメンバーと会ったんだよ」って(笑)。
北川 本当ですか~?(笑)
岩沢 凄~い(笑)。
氷室 俺、日本に住んでないでしょ?
北川 はい。
氷室 で、ゆずって何の人達だろう?
名前で「ゆず」っていうと、ゆずみたいな人なのかな?って(笑)。
北川&岩沢 (笑)。
氷室 何でゆずなの?「U2」から来てるの?
北川 いや全然(笑)。
岩沢 あの~そうですね。
カッコ良い名前が絶対似合わないだろうっていうのが大前提にあったんですよ。
氷室 そう?そんなことないよ。
岩沢 もう僕らはその平仮名ぐらいでちょうどいいかな?っていう。
氷室 でも、日本語だってたくさんあるじゃん。
じゃあ、「ロバ」でも良かったじゃん(笑)。
岩沢 まぁ、「ロバ」でもいいですね(笑)。
北川 「ロバ」でもね(笑)。
氷室 「ロバ」は片仮名だね、日本語だけど(笑)。
北川 たまたま食事に行った時に出たデザートがゆずシャーベットで・・・。
氷室 ゆずだったんだ(笑)。
北川 そうなんですよ~。
氷室 でも「ゆず」って、確かにインパクトあるよね。
岩沢 インパクトありますね(笑)。
氷室 まず、「ゆず」っていう2人組が売れてるんですよっていう噂を聞いた時に。
岩沢 あ、そうっすかぁ・・・。
氷室 うん。名前で覚えるもんね。
~「21th Century Booys VS HIMURO」Liveを2人が観て~
岩沢 「Booys VS」やられましたよね。
氷室 はい、はい。
岩沢 あれなんか特に、一曲目の「B・BLUE」から待ってました感の・・・。
氷室 ま、嬉しい事だけどね。
岩沢 そうっすか・・・。
北川 その、多分一曲目にバァ~ンって歌うまでって、その長い月日の中で色んな思いがあって、あそこに辿り着いたわけですよね?
氷室 そうだよね。
北川 簡単に歌ってる曲じゃないなぁと思ってて。
岩沢 なんか、それを経てっていうか・・・。
氷室 あぁ~、そういう意味か。
北川 はい。
岩沢 「今、ソロでやってる。バンドの頃の曲なんてやんなくていいんだ」
みたいなものを、凌駕してるというか・・・。
氷室 まぁ、そういう風に映ってくれると有難いけどね。
その、BOOWYはいつも自分の中ではライバルなわけで、そこに負けたくない、頑張る、頑張ってきてるんで。
そのちょっと前に出したアルバムがね、違うアプローチする事に自分で成功したと思っていいんじゃないかなって思えたアルバムだったんで。
それでああいう形でちょっとやらせてもらったんだけど。
北川&岩沢 あ~。
氷室 ゆずで今まで作ってきた曲とかイメージとか、そのファンが喜んでくれるところっていうのをさ、自分が新しくやりたい事とかさ、そういうものと自分のイメージを考えたりする事ってある?
岩沢 今作っている自分と、昔の曲を歌ってる自分と、そのギャップはどうしてもありますもんね。
北川 常になんか、その出来上がったものが呪縛みたいになっていって。
それを壊しては・・・結局やっぱここなのか、みたいな。
氷室 それ、みんな一緒なんだね~。
北川 氷室さんもそうですか?
氷室 そうだよ~。
自分が世の中に思われてるイメージにあんまり縛られすぎるとさ、自分の中でちょっと音楽が重荷になっちゃったりとか、つまらなかったりとか。
ファンが喜んでくれれば、なんでもやりたいような気持ちは基本あるけどね。
岩沢 そうっすね。
氷室 ファンに合わせて自分たちが、その変にへつらって作るつもりはないって事だよな。
岩沢 そうですね、はい。それは絶対・・・。
氷室 自分たちがいつも発信源で。
もう、ファンの方がお母さんとかさ、何か親みたいな包容力があって。
北川 はい。なんかすごい嬉しいのは、今日とか氷室さんの口から「ファンの人へ」っていう言葉が出てくるじゃないですか。
僕らは氷室さんを見てる側としては、もう好きにやってもらっちゃっていいというか。
氷室 うん。
北川 気がむいた時に来て、ワーッって歌って帰っちゃうみたいな。
でもカッコ良いって僕らは思ってるけど。
氷室 今、俺のファンの間ではかなり北川くんの得点があがってるよ(笑)。
北川&岩沢 あはははは~。
氷室 「最高!アイツいいヤツだな」って(笑)。
北川 でも、氷室さんがそういう事をすごいしっかり考えた上でいろんな活動をしてくれてるっていうのがわかると、なんか僕らは、先輩にそういう方がいると思うと嬉しいですよ。
氷室 いや、お恥ずかしいですよ。
北川 いやいや・・・。
~氷室の父親ぶり&作風の変化について~
北川 氷室さんがお父さんっていうのは、僕からすると逆に想像出来ないんですよね。
氷室 俺、すごくマイホームパパだよ。
北川 え~。一緒に遊び行ったりとか・・・?
氷室 一緒に遊び行くというか、家の中で出来るだけコミュニケーションをというか。
子供が考えてる事を同じ目線で考えて、一緒に何か問題があっても考えようとしてるよね。
北川 お子さんが出来たのっていくつぐらいの時だったんですか?
氷室 いくつだっけな~。27歳かな?
ソロになった頃なのよ。
「ANGEL」っていう曲は一番最初の息子が出来た曲。
で、二人目が出来た時が、「SUMMER GAME」で。
北川 へぇ~。
氷室 三人目が「魂を抱いてくれ」。
北川 そうなっすか~。
岩沢 曲によってそういう・・・。
氷室 子供達にそういう話をしているんで。
この間、GLAYとやったコンサートで、GLAYが「SUMMER GAMEを一緒にやりましょう」って言ってくれて、「SUMMER GAME」だけやって。
岩沢 はい。
氷室 で、他の2人に大ヒンシュクなのよ。
岩沢 あははは(笑)。
北川 そうっすよね(笑)。
岩沢 次男だけ。
北川 「なんで僕らの歌は・・・」みたいな。
岩沢 「SUMMER GAME」の真ん中だけはニッコニコみたいな。
北川 へぇ~。
氷室 子供は、でも可愛いよ。
それなりに責任も持たなきゃいけないけど。
岩沢 そうっすか・・・。
氷室 自分の曲が成長していくのと、どっかのタイミングで子供ができて。
で、その子供が出来た事によって曲の世界が変わったりする瞬間が来るかもしれないからね。
岩沢 あ、そうっすか~。
北川 変わりました?
氷室 そうだね、変わったね。
子供が出来て、あまり意味のない・・・なんていうの?
やれ、酒飲みに行って次の日目が覚めたらお姉ちゃんが隣に寝てたみたいなことを歌いづらくなったっていうか・・・。
岩沢 あ~。
北川 へぇ~。
氷室 逆に子供が大きくなる事で、あいつが今悩んでる事を話しに聞いたりして、自分が昔持ってた心の病みとかさ、上手く有効出来なかった事のもどかしさとか、そういうものを思い出して、最近また書こうかなって思ったりもあるしね。
北川 あ~。
氷室 だから、いろんな刺激を与えてもらえるから。
北川&岩沢 あ~。
~ゆずと小田和正のコラボレーション「ゆずおだ」について~
氷室 そういえば今、小田さんと何か新しいユニットやってるよね?
北川 はい。そうなんですよ。
岩沢 小田さんは、僕らの29歳も上なんですけど。
氷室 小田さんにもヨロシク言っておいてよ。
俺、小田さんファンなんで。
岩沢 そうですか(笑)。
氷室 全然声の質違うんだけどさ~。
もう、天性のものって羨ましいね。
ああいう透明感のある声っていうかね。
岩沢 いや、でもすごくストイックに曲を作っていて・・・。
氷室 だと思うよ。
岩沢 僕らは基本的に「お前ら」と呼ばれるんですけど。
「お前とお前やれ」みたいな(笑)。
氷室 (笑)。
岩沢 お前とお前しかいないんですけどね(笑)。
江戸っ子気質があって。
北川 部活っぽい。
岩沢 「集合~」みたいな。
北川 小田さんと仕事し、すごいついてたなと思うことがあって。
僕たちはデビューして10年目なんですけど。
その10年なりに自信とか「よし頑張れたな」って思うことを、その上の小田さんに会って、全部粉々にされたっていうか。
「まだまだだ」っていう。
それで、また「ゼロからやり直そう」っていう風に思える出会いだったんで。
氷室 あ~。
北川 逆に、氷室さんが憧れてるとか、こういう風になりたいとかあるんですか?
氷室 パフォーマンスの種類とかスタイルっていう事じゃなくて、これだけ長くやってると、どこまで自分でいけるんだろうっていうのがあるよね。
例えばミックジャガーとかさスティーブンタイラーとかさ。
矢沢永吉さんもそうだけど、俺よりも更に年が上なのに、ものすごく爆発してて、自分がかなっていないっていう人が一杯いるわけで。
そういう人がいるのは凄い幸せだと思うよね。
その人たちのコンサート観た時にすごくエネルギーをくれるっていうかね~。
最終的にはさ、「俺この曲書く為に生まれてきたんだよね」っていうような、自分で本当に感動できる曲を作りたいよね。
なんか、そこの域には全然達せてないよね、俺は。
北川 氷室さんでもそうなんですか?
氷室 全然そうだよ。
北川 へぇ~。
以上、対談シリーズでした。
やっぱり「ロバ」でいいじゃん。
これは笑えますね(^^)
何故、氷室は日本語と言って、「ロバ」が出て来たのか?
そこで、ゆずも、それでもいいですみたいなニュアンス。
駄目だろ(^^)
まー、俺も氷室に言われればそうしますけどね。
しゃーない。
マイホームパパってのも、やはり想像出来ないですよねー
子供が出来た事を曲で覚えてるってのもさすがです。
何だかんだ、いいね。氷室は。