昨日に続いて、「涙の女王」から主人公の心の動き、変化、現象の変化を見てみます。
結婚3年目で、ペクヒョヌは離婚を考える。
だが、ちょうどその時、へインが3か月の余命宣告を受けたと聞く。
ヒョヌの心はここから変化していく。
へインの冷たく疎外感のある言葉行動に心が離れて行っていたが、
一緒にいる時間に限りがあることを知ってからは、へインの本質を見るように見方が変わっていった。へインの態度は変わらなくても、その言葉行動の奥にへインの愛(愛されたいも含む)があるという方に、視点が移って言った。
ところで、へインがなぜ、余命3か月の病を患った、その原因は何であろうか?
へインは「インスタント食品を食べずに食事管理をしっかりしてきた。朝は瞑想、夜はヨガと、健康管理をしていたのに…」と、言っている。
私たちの体はいったい何でできているのだろうか?
肉体は、水や食物(栄養素)などで構成されているのかもしれない。
でも、それだけなんだろうか?
心臓は自分の意志と関係なく動き続けているから、生きているのだ。
皮膚も入れ替わり、髪の毛も伸び、けがをすれば寝ている間にも治し続けてくれている。
もとに戻してくれている。
そして、心はどのように関わっているのだろうか?
「思考は現実化する」と言われるように、心が体を作っているのかもしれない。
では、へインの心はどうであったか?
昨日のブログで、主人公の紹介をしたのを振り返ってみる。
9歳の時の兄の事故死。
もしかしたら、私のせいで兄は死んだのかもしれないと思っている。
それ以降、母親との関係がよくない。
へインの母への愛を、母は拒否し続けた。
ヒョヌと結婚して、孤独から解放されたと思いきや、夫婦仲が冷え切ってしまっていた。
3話で、へインは、「今後は今までやらなかったことをやって生きる」と宣言した。
そして、ヒョヌの実家に行って義父の里長選挙戦を手伝ったり、
心が動くままにヒョヌにキスをした。(愛を現した)
ヒョヌの家族から心から心配され、愛情を感じる。
育った家族関係とは違って、本当の心を言葉に現してくれて、温かかった。
ここからへインの心は変わっていった。
今までは会社の売り上げばかりを考え、無駄が大嫌いだった。
しかし、社内に家族のことで困ったり、心痛めている人の心配をし、助けをし始めた。
これはへインの大きな心の変化だ。
へインの奥にあった、優しく温かい本質の部分が出てき始めた。
ただ、これがドラマで…これで終わらない。
ヒョヌが離婚を考えていたことを知り、生きる気力を失っていった。
それを見たヒョヌは、わざとへインを怒らせた。
これでもかと、へインがカンカンなるまで、怒らせるようなことを言った。
人は無意識に、自分の意志によって生きている。
怒りは大きなエネルギー。
今は、それでもいいから、生きる力になるエネルギーが必要だった。
へインは怒りに任せて、ヒョヌの汚点を見つけて、追い詰めてやろうと行動した。
だが、調べれば調べるほどに、ヒョヌの誠実さ、優しさ、配慮、忍耐力、優秀さ…を
知ることになった。そしてさらに愛をも発見した。
そして、周りの人々の人情を感じるようになっていった。
人は何のために生きるのか?
人生で一番大事なものは何なのか?
8話で、プロポーズの場面が出る。
へインは、ヒョヌの純粋なところに惹かれたのではないでしょうか?
そして、物質的には不自由なかったへインだが、へインが体験したことのない違った世界を見せてくれるヒョヌに心動いていったのかもしれないですね。
今日はここまでです。
長くなりましたが、読んでくださってありがとうございます。
この後、いよいよ根本原因を大きく変える二つの要因が出てきます。
ぜひ、一緒に見てゆきましょう!!