もうすぐ雛祭りということで、こんなに可愛らしい硝子の委託作品がいくつか入ってきました。
最近は住宅事情により、雛人形を飾ることのない家もあるかと思いますが、こんな雛人形もよいなぁと眺めていました。
雛祭りとは、厄を人形に移して祓うということから、雛人形を飾ることで厄を除け、女の子の健やかな成長と幸せを願う為の習慣です。
女の子が産まれたら初節句までに用意した雛人形が、その子の厄除けのような役割りであると言われているんです。
なので、女の子ばかりの家庭では姉妹一人一人に厄除けのお守りとして、その子の雛人形を用意します。
そして、2月の節入り後から中旬頃までに雛人形を飾り、桃の節句と言われる3月3日の雛祭りまでずっと飾っておき、それを過ぎたら晴れた日の大安に雛人形をしまうのが好ましいとされているんです。
昔はよく雛人形をしまうのが遅くなると、嫁入りが遅くなると言われたものですが、それは厄を背負い込んだ雛人形をいつまでも出しておくのは、よくないというところからでしょう。
嫁入り後は、嫁入り道具として雛人形を持っていくとか、役割を果たした雛人形に感謝をして供養しなければいけないとか、様々な言われがありますが、
自分の雛人形は自分の子供にあげられるものではなく、自分自身のお守りであるということなので、嫁いでも両親に用意して頂いた雛人形は、大切に自分のお守りとして持っているのもよいのではないでしょうか。
私はまだ嫁入りしていないので、雛人形は実家で飾っています。
小さい頃は7段出していた雛祭りも、大人になるとお雛様とお裏様だけ飾る形になり、全部きちんと飾ろうかと思い直したりしていた次第です。
子供の頃、この時期は7段の雛人形の裏によく隠れたりして遊んでいましたが、なんだか懐かしく思い出されます。
日本の季節には、四季折々の節目となるような行事が沢山あり、子供の頃からそういった習慣に触れていると、行事ごとに懐かしく幼い頃からのことを、季節やその匂いと共に思い出すんです。
それは、なんとも言えない郷愁の心と季節に触れるその感覚は、幼い頃からきちんと様々な習慣を教えてくれた両親や祖父祖母、ご先祖様あってのことであり、感謝の念がやみません。
そういった習慣から伝えられる大切な真意は、いつまでも伝わっていって欲しいものですね。
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